縄文地図を片手に東京探訪♪東京スタディーズ

中沢新一の『アースダイバー』は梅田のブックファーストで入荷した当日、立ち読みして読みたくなり衝動買いしたんですが、図書館で借りた本が沢山あるので、又そちらを最優先で積読状態になっていたのです。
それなのに、ブックマークしているpataさんがもう紹介記事をアップしている。ありゃあって、益々読みたくなりましたが、「談」の編集長ブログにもアップされている。急き立てられますね。
店頭で買おうと一瞬で決めたのは、「トウキョウはまるでメリーゴーランドのような都市だ」というこの都市にやってきた作者のフランスの友人の言葉です。資本主義の経済原則で言えば、首都はパリにしろ放射線状の構造である。権力は中心から外に向かって放出される。ああ、それなのに、トウキョウはドーナツ型のメリーゴーランド。皇居をまん中にして自動車は大きく円を描く。山手線、さらに二本の環状道路。その中心は「穴」なのです。「空」なのです。
追記:shohojiさんが、中沢新一の『アースダイバー』に関心を持ったみたいなので、ひょっとして引いてしまうのではないかと、そんな悪意の期待をこめて(笑い)、本日、毎日新聞に掲載された藤森照信氏の書評を一部アップします。

五千年前の縄文時代と今の東京はつながっている、と言われても実感のない人のほうが多いにちがいないが、では、/「サムライの棟梁であった頼朝が鎌倉に幕府をつくったとき、西日本の天皇の権力に対抗して、自分たちの威厳をみせようとしてしたことは、東日本のサムライたちを富士山の麓に総結集して、そこで壮大な巻き狩りの狩猟ページェントを演じてみせることだった。おれたちはあんたたちと違って、狩猟民の伝統を生きているのだ、と頼朝は言いたかったのだろう」/と説明されたらどうだろう。東京の武家の精神的な根は、集団による狩猟という人類の古い古い行いまで、具体的には縄文時代までたどってもいいかもしれないと、と思えてはこないか。/思えてこなかった人は、この本は読まないほうがいい。中沢新一が宗教学と民俗学現代思想をこきまぜてまた怪しげな言説を吐いている、と腹が立つだけだから。/富士の裾野の巻き狩りの〓富士〓の言葉に反応して野山を駆ける狩猟民に想いをはせた人は、この一冊を手にとってほしい。これまで幾多の東京論が書かれてきたが、こんなに大胆な張り手の一発が、読者の頭を脳震盪させることができるかどうか。[……]

こんなトンデモ本の危険性のある本なのです。でも、面白い!。アカデミックな本ではありません。折込のカラー刷り「縄文地図」も楽しいですよ。東京の古層をアースダイブ(地中素潜り)すると、別のトウキョウが浮かび上がる。これから自治会の仕事で京都市防災センターに出かけて体験学習です。明日でも報告します。僕の居るところは奈良、平安の遺跡が多いです。こちらは弥生の地ですか?

千頁を越えました

はてなダイアリーで製本できるというサービスがあるので、どんな見積もりになるのであろうと、去年の7月14日から今日迄、計算すると、総ページ数が1004頁。驚きました。旧ブログと違ってこの「千人印の歩行器」は日記というより、出来るだけ引用集のようなものをと当初は考えていたので、引用の部分が大きくデータ量が思いの外多かったのです。一冊本で纏める最大限の頁数は460頁です。それでプリントアウトしてもらおうかなと思っています。一頁当たりの単価は8円です。