葉っぱのBlog「終わりある日常」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

05/08/05

[]おたく/フィギュア/ペット「おたく」の精神史 一九八〇年代論趣都の誕生 萌える都市アキハバラ動物力―犬のフリ見て我がフリ治せ! おたく/フィギュア/ペット動物力―犬のフリ見て我がフリ治せ!を含むブックマーク おたく/フィギュア/ペット動物力―犬のフリ見て我がフリ治せ!のブックマークコメント

 最近、キャラ・グッズが目立ち、かっての玩具専門店キディランドも変貌しつつありますが、日本橋の電気街の変貌振りも凄まじいものです。そんなキディランドでかって経営に携わっていた経営コンサルタントの相馬勝氏からフィギュア情報を頂戴しました。

◆フィギュア(人形)が静かなブームだ。アニメ人気にも支えられて子供ばかりか大人も巻き込んで市場を広げている。こうした中で、「オビツボディ」という他社の追随を許さない独特のモデルを生み出し、独自の市場を開拓している企業がある。(株)オビツ製作所(東京・葛飾、尾櫃三郎社長)がそれで、業界他社の多くが中国へ生産を移す傾向にあるのに対し、独自技術を基礎に国内生産にこだわって異彩を放っている。

◆創業は1966年。ソフトビニール玩具やフィギュアモデル、ガレージキットなどさまざまな人形を生産してきた。とくに、尾櫃社長が先頭に立って職人技術の継承に強い信念を持ち続け、国内生産主義を貫いてきた。これを支えてきたのが独自の技術。約3年の月日をかけ、生み出した「オビツボディ」はこの典型だ。胴体を支えるための補助スタンド無しで立つことのできる世界初の人形で、関節も動き、自由なポーズができるのが特徴。従来の人形では胴体の重さに関節が耐えられず、足裏マグネットをつけても転倒してしまうのが普通だった。この独自性に加え、射出成型による硬質樹脂の骨格にスラッシュ成形による軟質樹脂の表皮をまとったことでヒットにつながっていく。競合他社に比べ価格を安く出来た点も大きな効果を生み、商品化後、国内はもとより海外からも注文が続々舞い込んだ。

◆ フィギュアは最近、アニメ映画などと連動して市場を広げており、同社も新戦略に余念がない。独自技術へのこだわりはますます磨きが掛けられつつある。同社の国内生産主義の真価がますます発揮されようとしている。(中小企業ネットマガジン 8・3号より)

 前日、“紀伊国屋書店制服ハローキティフィギュア人形”を紹介しましたが、フィギュアはこの国が誇るべき文化作物として認知されたのでしょうね。『東京スタディーズ』に収載されている『趣都の誕生 燃える都市アキハバラ』を上梓している森川嘉一郎のレポ“「おたく」の聖地は予言する”(247頁)によると、2004年に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展において、日本は「おたく」をテーマとする展示を組んだということです。←詳細はサイトで見てもらうとして、日本の生きる道は「おたく路線」が益々進行、活況を呈しているのでしょうか、mixiというSNS=ソーシャル・ネットワーキングサービスというコミュニティ型ブログがありますが、そこで、「フィギュア」、「おたく」で検索すると、様々なコミュニティがある。年寄りにとってサーフィンするに眩暈を覚悟しなくてはならないので、やめましたが、秋葉原、大阪の日本橋、韓国の龍山電気街の現場でおきていることは、「人格の集中」であり、「コミュニティ・オブ・インタレスト」を主体とした街の変貌ということです。

マーケティングの分野を中心に近年用いられるようになった概念の一つに、コミュニティ・オブ・インタレストというものがある。インターネットなどのテレコミュニケーション網の発達が基盤となって、地縁・血縁に依らない、趣味や関心の共通性に基づいたコミュニティが形成され、そうした集団の重要性が増していくという考え方である。同じ趣味に関するページ群へのリンク集を設けたサイトや、興味ごとに分類された電子掲示板群を巡れば、さまざまなサンプルを目にすることができる。そして秋葉原では、あたかも現実の街がインターネットにおける場所の構成のされ方を模倣するかのように、コミュニティ・オブ・インタレストを主体とした街の変貌が起こった。ネットにおけるような人格文化圏が、現実の場所を構成し始めている。−『東京スタディーズ』p256よりー

 梅田の阪急三番街紀伊国屋梅田本店キディランド梅田店が四半世記以上前に出店しましたが、賭金が多すぎる、冒険と言われながらそれぞれのオーナーのカリスマ性(田辺茂一、橋立孝一郎)の一言で船出したのです。大成功でした。この成功で紀伊国屋はナショナル・チェーンへと一歩を踏み出す。キディランドは梅田店を持っていることの価値が、早期に会社更生法の適用から脱却出来たのです。

 このあたりは再開発でまだまだ、大きな変貌を遂げます。ヨドバシカメラの梅田店出店も大成功だったみたい。僕らが学生時代は大阪駅の北は何にもなかったです。

追記:相馬氏から引き続いてメールが来てキディランド梅田店で働いたことのある現在「動物のお医者さん」をしている永田高司氏が人文書院から『動物力=イヌのフリ見て我がフリ治せ=』を新刊発売したとのこと。何か、“癒しのコンテクスト”になりましたが、「おたく」、「ペット」、「フィギュア」は、この国の「キーワード」ですね。公園でウォーキングしていますが、いつも僕のライバルは犬たちです。

◆相馬さんからメールが来ましたので又、追記です。

ブログの中で橋立孝一郎が出てきてビックリしました。先日それも全くの偶然ですが、世田谷RCで若干触れた内容に符号するのです。つまり、「大阪梅田店への過大投資が更生法適用の引金となったが、その梅田の存在や稼ぎでKLは立ち直った。財務的逼迫がもう1〜2年遅れてくれていたら、橋立は退陣させられずに済んだのに」と。

実は本日8月5日は橋立孝一郎の誕生日ですよ。

実は去年、ポプラ社より橋立孝一郎の追悼集『風ー橋立孝一郎の軌跡ー』が出版されました(非売品)。創業者橋立孝一郎は秩父の読書クラブ運動から本屋を始め、原宿店におもちゃのキディランドを立ち上げましたが、その波乱万丈の一生は出版流通史の上からも、戦後アメリカから取り入れたスーパーマーケット理論を導入して最初におもちゃ経営を行った流通革命の上からも記憶されるべきでしょう。この本は天満橋にある「エル大阪」大阪府労働情報プラザ(2階の図書館)に寄贈していますので、興味のある方はご覧になって下さい。

参照:相馬勝氏のセミナー

鬼平犯科帳 - 双風亭日乗はてな出張所

追伸:このエントリーがライブドア・ブログニュースにリンクされていました。成程…。    ITライフハック