アイ・ラブ・ユー

 アイ・ラブ・ユーって手話では親指と小指と人差し指なんですね。又、図書館で借りた『アイ・ラブ・ユー』は老母ともども、ハマリました。『こぶしプロダクション』制作で『アイ・ラブ・フレンズ』、『アイ・ラブ・ピース』とシリーズ化している。結構、未見の映画でとても面白いのを見落としているのだと、改めて悔いています。
 忍足亜希子の女優としての清冽さは見事だし、岡崎愛の子役も難しい役どころを演じきっている。監督の大澤豊・米内山明宏を始め、スタッフもキャストも聴者と聾者がそれぞれ補完し合って作り上げた映像空間は大成功の仕上がりでした。見終わってとても良い気分になりました。
 前回の『大地の子』といい、今回のこの映画といい、老母は大喜びでした。泣いていましたけれど…。主題歌は稲垣潤一、原作・脚本は岡崎由紀子『アイ・ラブ・ユー』(ひくまの出版)です。