何故、ヨーロッパでは、ヤングホームレス?

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 隔月誌『風の旅人』を発刊しているかぜたびさんのところで、『イラストレーターソフト、使える人、募集』なんだって、年齢・学歴は問わないみたいですが、学歴はともかく、年齢は常識の線(特に日本では)があるでしょうね。
 先日、こちらの社会労働のコーナーにあった本で立ち読みしたので、書名もはっきりと確認していないのですが、この中の一冊に掲載されていたものですが、、日本のホームレスとヨーロッパのホームレスを対比して、ヨーロッパではヤングホームレスが多いというのです。そして、リストラの対象も未婚の若者たちが優先される。結婚して家庭を持った人には優先して職場が与えられる。赤木キャンペーンブログのコメント(RYUSUKE さん)が去年、「渡独したとき(06年3月)にリアルに見てしまって、驚いた経験があります」と書いていましたが、僕の知人からもそんなヤングホームレスの話を聞きました。ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督のベルギー映画『ある子供』もそうでしょう。
 だから、日本の事情に事寄せて言えば、正社員になろうと思えば、まず結婚をすれば、就職の可能性が高くなる。そんな文化的社会システムが共有されているのでしょうかね。どうも新卒最優先の日本の労働市場は国際標準ではなく特殊のような気がしますね。そのような労働環境が大幅に変更になる可能性はあると思いますよ。人事の採用で結婚して家庭を持っている人だから、背水の陣をひいて地道にこつこつと、働いてくれるのではないかと言う蓋然性が高いと信じても不思議ではない。
 にもかかわらず、新卒優先の体制で定着率が悪くとも商慣習とか言いようのないやりかたで採用しているのでしょうが、これから、益々そんなやり方では数ヶ月、数年で辞めてしまう新卒のひとが増えれば、中途採用が主流になるかもしれない。
 ちなみに、人事の常識だと思いますが、中小企業であれ、ある会社に社員として10年以上勤めていた場合、その会社がちっちゃくとも、倒産した会社であろうとも、そこで「仕事のスキル」を身につけたとの判断が働いて、より大きな会社に社員として採用される可能性が高くなる。だから、中途で大きな会社に就職しようと戦略を練るのなら、まず、身内関係、友人関係でも、ちっちゃくてもいい、入れる会社に正社員(当初はアルバイトでも、人材派遣経由ではなく、正社員の道がある)と入社して、兎に角、仕事のスキルを磨く。十年近くかかるかもしれないが、その業界で通用する力を見に着ければ、自然と他の会社からも声がかかる。
 しかし、年とれば、就職の間口が広がる社会は未来に「希望」を感じさせますね。二十代では就職の間口が狭いくとも、色々と才能を確かめて冒険したり、金がなくともウロウロして、三十代になれば就職の間口が広がるという社会的コンセンサスが当たり前になれば、随分この世は住みやすくなるでしょうね。兎に角、新卒最優先っていう労働慣行のデメリットが拡大し、そんな採用をしていたら企業は生き残れないよとなると、中途採用があたりまえになるでしょうね。

僕らは、ワーキング・プー

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