葉っぱのBlog「終わりある日常」 このページをアンテナに追加 RSSフィード

10/05/26

[][][]三毛猫のガラパゴス化 三毛猫のガラパゴス化を含むブックマーク 三毛猫のガラパゴス化のブックマークコメント

http://www.qualia-manifesto.com/galapagos.MP3

マイミクさんでも、老母でも、息子や孫達に、はっきりとした「やりたいこと」がないのなら、

中国語、英語など語学を勉強したらと、アドバイスしているらしいのですが、

なかなか本人達はその気にならないみたい。単なる手すさびの動機では「語学の勉強」にはならない。

茂木さんの講演の音声がアップされていた。

講演のキーワードは大体こんなもんです。今までも再三言っていることに通底する。

「所有よりは関係性」「理性の落ち着けなさ」「偶有性」「人生何が起きるかわからない」「ステイハングリー・ステイフーリッシュ」「部分最適を図るために全体最適をダメにさす。」「ギリシャ金融危機」「記者クラブ」「電子書籍」「履歴書に穴が開く」「この国の悲劇」「経営責任」「横紙破り」「ギャップイヤー」「ブレインストーミング」「ガラパゴス化した日本のエリートの姿」「婚活幻想の終焉」「安全基地の機能」「何が正解かわからない」「自分の軸」……それからサンデル教授の話

書店員のネコ日和

ところで、田口久美子さんの新刊『書店員のネコ日和』(ポプラ社)を読む。田口さんが、ネコにハマッタとは知らなかった。

 しかし不思議だ。これまでオバサンはネコとはまったく無縁で過ごしてきたという。なんでワタシの面倒をここまで見てくれるのだろう。どんなことがオバサンに起きていたんだろうか。ワタシのかわいらしさに虜になったのよ、と鼻を高くしてはいるのだが、どうやらそれだけでもなさそう。オバサンにはオバサンの事情があるらしい。いずれにせよワタシがいることがお役に立つのなら、こんなうれしいことはない。「ネコの恩返し」とオバサンはワタシを撫でながら笑う。

 オバサンは書店員という仕事をしていて、その仕事の先行きに不安があるみたいだ、憂鬱がどっしりと根を張っている。しかも会った頃は定年が間近で、仕事を続けるかどうかの選択も迫られていた。どうせ定年で、たとえ延長してもそんなに長くやっていけないのだから、「書店業」の未来なんてどうでもいいじゃない、とワタシは思うのだが、そうでもないらしい。

 オバサンは書店業及び本がたいそう好きで、なにやら「誇り」というものまで持っているようだ。

 オバサンはつねづねワタシにこんなことを言っている。

 「日本はこんな小さな国だけれど、自分たちの言葉を持っているの。今ね、世界には六千ぐらいの言葉があるけれど、今世紀中に八割以上が絶滅するだろう(『日本語が亡びるとき水村美苗/筑摩書房)、と言われている時代によ。しかも日本語で書き、日本の出版社で本が出せ、日本の書店で販売され、日本の読者が読めるのよ。こんなふうに産業として成り立っている国は世界中でもそんなにないのよ。それに日本人は外国語で書かれた本まで日本語で読むこともできるの。翻訳といってね。素晴らしいじゃない」

 その出版文化がどうやら危機的な状況になっているらしい。売上が年を追って落ちている。最盛期(1995年)の七割ぐらいだろうか。

 「しかもね、紙の本が消えてしまうかもしれないの」

 そんなことないでしょ、だって日本人は1000年以上も、紙に字を書いてきて、それが誇りじゃなかったの?

 「そうなんだけどねーー。電子リーダーが普及したら、文学はどう変わっていくんだろう」

 オバサンは深くため息をつく。ー本書の「ノラコによる開店のご挨拶」から一部引用ー

茂木さんの嘆きはわからないでもないけれど、僕の書棚には「日本語で読める本」が沢山積ん読になっている。

オジサンにはもう時間がないし、「紙で読める日本語(翻訳も含めて)の本」の量は膨大でなんら支障がない。

だけど、次第に紙の本も消えていって、次のステージでは電子書籍で日本語のコンテンツが読めなくなっていく事態もありうる。

そんなリスクを想定した茂木健一郎さんの警鐘「日本の大学のガラパスコ化」もわからなくはない。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kuriyamakouji/20100526/p2