三冊同時進行で読みながら/師弟関係

南の島に雪が降る (知恵の森文庫)パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い千々にくだけて (講談社文庫)
図書館で借りた本、購入した本、リサイクルで貰った本を同時進行で読んでいる。縦軸ではなく、横軸ですかねぇ。そうそう、フリーペーパーの『GRAPHICATION No.171』が届いたのですが、特集記事が『師弟関係』、縦軸ですねぇ。僕には「師」と言える人はいない。居ると言える人は羨ましい気がする。人間関係が横ずれして、確固たる縦芯がないのも問題でしょう。
加東大介の『南の島に雪が降る』、黒岩比佐子の『パンとペン』、リービ英雄の『千々にくだけて』(単行本)を蟹歩きで読んでいます。

 「キッチンの窓をちらっと見ると、淡雪が流れてきていた。夏の終わりなのに……」
 妹の声には、何かからまだ回復しきれていないように、疲労が滲んでいた。「知っているでしょう、二月によく窓の外で流れるニューヨークのきったない灰色がかった白の雪片、そんな感じだった」(p70)