抗がん剤点滴/カーヴァー

がん診療レジデントマニュアル (レジデントマニュアルシリーズ)

がん診療レジデントマニュアル (レジデントマニュアルシリーズ)

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

今日は通院で点滴。採血の結果ではPSA数値は8レベルで下がっている。単に抗がん剤の結果によるのか、ゾラデックス(ホルモン剤)の効果が抗がん剤点滴によって背中押しになっているのか、それとステロイド剤のデカドロンも一助をも担っているのか。
そのあたりが定かにわかぬが、ナイーブに抗がん剤点滴の効果と直裁に結論付けるには躊躇するものがある。
そんな思いがあったので、化学療法センターの点滴を差配する担当医に質問。
「雑誌の記事で読んだのですが、近藤誠が学生達に進路相談されて腫瘍内科医になるだけはやめなさいと書いている。先生は腫瘍内科医?」違うわよ。泌尿器科は外科で、この病院では腫瘍内科医はいない。「僕も腫瘍内科医と言う先生に会ったことがない。せめて腫瘍内科の講演・シンポジウムを聞いてみたい。」
前立腺がんのような固形がんに対する分子標的薬は開発されているのですか?」ありません。kuriyamaさんの場合はホルモン剤の効きを効果的にアップするために点滴を処方している側面があります。

点滴時はむしろ微酔い加減で気分が良い。
二、三日後に気分が悪くなっていくみたいですが、立花隆と近藤誠との対談を読むと抗がん剤は謎だらけです。不条理の世界で生きています。ただ、先生から「治ります、って言われたことはない。延命ですって常に言われた。東京時代もそうだったし、大阪もそう。
先生も10人以上に診察してもらっているが、一度も治りますって
言われたなかった。そこのところが他の病気と違う特殊なところが
あるかもしれない。延命って僕も腑に落ちるところがある。」

あなたの癌は、がんもどき

あなたの癌は、がんもどき

がん 生と死の謎に挑む

がん 生と死の謎に挑む

点滴してもらいながら読んだ本はリサイクル本の村上春樹訳・レイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』でした。