いつもの休憩ポイント
定福寺奥の院でザックを下ろす。
ここはいつ来てもホッとする場所。
◆忘れられた場所
かつては信者さんや
登山者の宿として賑わった
宿坊である「遍照院」も
静かに山に還ろうとしている。
◆芽吹き
遍照院の低木が
そろそろ目覚めはじめていた。
今まで寒い冬であっても
日差しが春になったことを
植物は敏感に感じているのだろう。
◆ゴロゴロ八丁
「河童ちゃん今日は
直登コースで行こうや」
信仰の山の一番古い道は
岩が転がる落盤帯の急な道。
その古の信仰の道の果てには
大岩の間を通る石門が待っている。
◆冬のなごり
両脇に大岩が迫り
風も強く吹くのだろ
あちこちに冬のなごりがあった。
「霧氷ですね！」
日が暮れて発達した霧氷が
朝日に照らされ散っていた。
雪もこの後花冷えが来て終わる。
春浅き空へさし入る木々の末（うれ） 星野恒彦
