包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

スモークツリーと妄想と

モフモフしていて、つい触りたくなる「スモークツリー」。
煙の木とも呼ばれているだけあって、何とも独特で幻想的な雰囲気を作ってくれます。


市場では切り花や、鉢物でよく見かけます。
お庭などに地植えすると、8メートルくらいの大木になるものもあるらしいです。
残念ながら私は地植えされたスモークツリーを見た事はないのですが、圧巻でしょうねぇ。
一度大木を見てみたいものです。
切り花では、その脇枝と思われる部分が売られているのですが、それでもかなりのボリューム。
狭い室内で私のカメラで撮ろうとしても全体は写らないので、開き直ってモフモフ部分だけを撮る事にしたくらい(^^;)
ちなみにスモークツリーは雌雄異株(しゆういしゅ)で、雌株だけがモフモフになるそうです。
鳥や動物などはオスの方が派手なものが多いのに、メスの方が派手なんて珍しいですよね。


モフモフをよーく見ると産毛のようなものが生えているんです。
これらが集合して、煙のように見えるのですね。


更に面白いのが、このモフモフの部分は花ではないってこと。
花はこのモフモフが出て来る前に咲き終わっているのです。
ボケてしまっていますが写真の右側にポチッと黒っぽい丸いものが写っているのが花だった部分。
モフモフは花を支えている茎のような役割をしている花梗(かこう)ってい部分なんだそうです。
花でも葉でも枝でもなく花梗に鑑賞価値があるって、他の植物にはない特徴だと思います。


そんな訳で色々な意味で意表をついた植物です。
私が広大な土地を持っていたら、スモークツリーをたくさん大木に育て上げてライトアップして名所にするかも。
スモークツリーをイメージした料理やスイーツを販売もする店も必要になるので、もちろんその各店舗には私が花を活け込みするわけで。
・・・と妄想を繰り広げてしまうくらい、魅力的な植物なのでした(笑)


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