めぐりあいクロニクル

2011-12-17

アニメ「アイドルマスター」第24話感想

ネタバレ含みます



うーん、何から話せばいいのやら……

今回のエピソードを完全に評価することって、たぶん僕には出来ないと思う。
そのためには、「春香とは? アイマスとは?」って部分まで踏み込んでいかなきゃならない気がするから。
そして、今の僕にはそんな器量も気力もないw

ただ素直な感想を綴るとすれば、
今回のエピソードは「アニマスにおける春香の物語」としては十分納得のいくアンサーでした。


前半は、春香が立ち止まってしまうまでの経緯。
Pの一件で完全に折れてしまうのかと思いきや、以外にも春香はまだ戦っていた。
(というかまあ、ストップをかけてくれる人がいなかっただけなんだろうけど)
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むしろ、今の状況が演技にリアリティを与えて(?)、ミュージカルの主役の座を射止めちゃったり。
個人的には、ミュージカル関連があっさり流されちゃったのはちょっと引っかかったなー。
てっきり、あれに関連づけて春香の再起を描くのかと思っていました。
……でも結局、後半の展開がよかったから「まあいっかー」って感じなんだけどw

しかし春香の気分は晴れないままで、やや暴走気味な提案まで始める。
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そんな春香にとどめを刺した…というか我に返らせたのが美希の言葉。
美希の言葉はいつだって痛いほど確信をつくのです。
というか、今回の美希はなかなかいい仕事してましたねー。
前回の流れから美希が悪役的ポジションに立たされるのではないかと少し危惧していましたが、そうならなくて安心しました。

ここで流石に律子が春香の活動を止めることに。
「どうすればよかったのかしら…」と嘆いていた律子だけど、結果的にはこの選択は正解でしたな。
あのまま活動続けてたら春香ボロボロになっちゃっただろうし……
ただ、もうちょっと律子の活躍を見せてほしかったなーとも思う。せっかくのPポジションなんだし。

 


後半は、春香が「夢」を見つける…というか思い出すまでの過程。
千早回のように皆で解決という展開を期待していた人も多そうですが、個人的にはこれでよかったと思います。
これは春香が、自分自身の手で見つけ出していくしかない問題だったと思うから。
仲間たちはそんな春香の帰る場所であろうとした、それだけで十分です。

春香の問題解決の過程はやや急ぎ足だった気もしますが、その一つ一つが素晴らしかったと思います。

最初に春香のヒントになったのは、新天地で奮闘している冬馬との会話。
(一瞬運送屋でバイトしてるのかと思ったのは僕だけじゃないはずw)
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今回の描写が無いとジュピター大人の事情で出したようにしか思えないレベルだったので、
こうやって後の展開に活かしてくれたのは嬉しかった、というか安心しました。
冬馬が「仲間の絆」について語ることの重要性は、アイマス2をプレイしているかどうかで若干受け取り方に差が出そうですが。

んでまあ、ここまでは割と平常心で見ていたんですが、次の公園での展開で完全にやられました。
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あの演出はズルい、あれで心揺さぶられないわけがない。

まあそりゃ思い出さずにはいられませんよね、

このコミュを。

春香を語るうえで「ある日の風景3」はやっぱり切っても切り離せないんだなーと、
そして、アニマスはやっぱり「無印アイマス」に心ひかれたスタッフが作ったんだなーと、しみじみ感じ入りました。

春香自身がかつて憧れた「歌のお姉さん」的なポジションにいるだけで反則的なのに、
子供たちを765プロの仲間と重ねあわせてきたり、
このタイミングで自分REST@RTをもってきたり、
おまけに伊織ポジションの子が超可愛かったりでもう完全に先ほどまで冷静さを失っていました。

そして春香は子供たちとふれあっている中で、幼き日に夢見たことを思い出す。

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それは、アイドルになって、“みんなで楽しく”歌を歌うこと」

この言葉を聞いた瞬間、春香と同じく僕もハッとさせられました。

前回の感想で僕は、
「『アイドル』自体が夢であった春香には、個人としての強い目標が無い。だから『みんなで楽しく』に拘っているのではないか」
というようなことを書きました。

でも、恥ずかしながらそれは違ってたみたいです。
「みんなで楽しく」ということ自体が春香の原点であり、夢だったんですね。

もちろんこれが春香という人物に対する、完璧で唯一無二のアンサーであるとは思いません。
でもアニマススタッフが出した、アンサーの一つの形としてはとても素晴らしいものだったと思います。

だから僕はアニマスにおける春香の物語が好きだし、
そしてそれを決定づけたこのシーンは、僕にとってアニマス屈指の名シーンです。

ただ同時に引っかかるのが、
このエピソード「ある日の風景3」を知っているかどうかで大きく変わってくるのではないかということ。
スタッフは当然あのコミュを知ったうえでこの展開を持ってきたんだろうけど、
視聴者側は、知っている人の方が少ないと言われてもおかしくないくらいだと思うんですよね。
だから、あのエピソードは、何としても本編のどこかにねじ込むべきだったのではないでしょうか。
きっとそうしたらこの展開の、結論の、説得力がもっと増したんじゃないかなー……なんて思ったり。


というわけで僕の中でのピークは公園のシーンだったので、後はもう春香の行く末を見守るだけでした。

自分の夢をハッキリと再確認にした春香。
今の春香の唯一の足枷となっているのが、「自分の“みんなで楽しく”を仲間は受け入れてくれないのではないか」という不安。
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そんな春香を後押ししたのは、かつてみんなでステージに立ったあの日の思い出でした。
あの日深め合った、冬馬が語った、「仲間の絆」を春香は信じようと決意する。
ここでエールの象徴(?)であるキャラメルを持ってくるのがいいですねー。

一方仲間たちは、千早の奮闘によりみんなで集まって座談会
「変わらなきゃという思いと、変わってほしくないという思いを、春香はずっと抱え込んでるみたいだった」
とは千早の談。
14話のサブタイトルが示すように、765プロのみんなを取り巻く世界は大きく変わっていきました。
その中で、アイドルたちは皆自分の目標に向けてどんどん突き進んでいきました。
そんなみんなを見て、もしかしたら春香も「変わらなきゃ」と感じたのかもしれません。
でも春香の「みんな楽しく」という姿勢は変えられるはずがないんですよね…だってそれ自体が春香の夢だから
春香が変われない一方で、環境はどんどん変わっていき、かつては当たり前だった「みんな一緒」が当たり前ではなくなってしまった。
故に春香は……というわけですね。
2クール目のテーマが「CHANGE!!!!」であることを今回深く実感しました。

「このまま進んじゃったら、迷子になっちゃうかもって。
どこへでも行けるのは、ただいまって帰れる場所があって、そこで笑ってくれる人がいるからかなって」

とは美希の談。
今回の問題の確信をつくかのような、実に的確な表現でした。

結局のところ、今回の問題を根本的に解決すること自体は不可能なんですよね。
どんなに頑張って調節しても、人気アイドル12人が揃って練習する機会なんてそうそう作れるもんじゃない。
それに、僕は春香の姿勢が絶対的に正しくて、他のみんなが間違っていたなんてふうには思えません。
それぞれの目標に向かってみんな一所懸命だったし、
23話で春香が見せたような、全体練習のために自分の仕事を犠牲にするようなことを他のアイドルに押しつけていいはずがない。
……ただ、心の持ちようを変えるだけでも大きく違ってくる。
忙しい日々の中で忘れかけていた、みんなで一緒に頑張ることの大切さ、そして何より「帰れる場所」の重要性
そういったものをみんなが思い出したというのが、今回における決着の仕方だったではないでしょうか。

こういうことをズバリ言葉にしてみせた美希はやっぱり超凄いんですが、
一方で、同じくらい凄いな―と思ったのが春香。
「事務所に戻ってこないと、一日が終わった気がしなくて」
とは23話における春香の談。
春香は無自覚ながら、「帰る場所」の大切さを感じ取っていたんだなーとしみじみ。


そして仲間たちは、春香の信頼に答えてみせました。
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公共電波で何やってんだよ」とか、「これ春香が見てなかったら意味ないよね」とかいった野暮なツッコミは置いておくとして(笑)、
みんなからの素敵なメッセージを受け取った春香は安堵し、駆け出します。
まっすぐが流れた瞬間、ちょっと目に涙が溜まり始めていました。
春香の道のりを描いたダイジェストまで流れて、なんだか最終回みたいな雰囲気でしたねw
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そしてラストの「ただいま」「おかえり」
OPのラストと対比させてこの演出は、もう素晴らしいの一言です。
あのシーンはこのときのための布石だったのか―w

というわけでおおむね納得のいく落としどころだった24話ですが、やや尺が足りていないように思えるのが残念でした。
何といっても上述した「ある日の風景」のエピソードを入れるべきだったと思うし、
後はP関連の描写があっさりしすぎなのがなんだかなーという感じ。
美希の心情描写ももうちょっと欲しかったし、
何より、今回スポットが当たった春香の心情に事故の一件が全く関わってなかったのは違和感が。
(たぶん次回で多少は回収してくれるだろうとは思ってますが……)
そりゃまあPの事故云々よりも、本題である「春香の夢」「仲間の絆」に焦点を絞ったことはベストな選択だと思うけど、
結局Pの退場は春香やみんなを支え、導いてくれる存在を使えなくするためのものって感じがして、
それなら別に事故にしなくてもよかったんじゃないかと思えてきます。
春香にとどめを刺す役割ってわけでも無さそうでしたし。

次回予告

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小鳥さんを含めた全員のカラーが揃ったタイトルがいい感じですね。
そして、あぁ、ついに終わっちゃうのかー……という感傷が。
「終わっちゃう、寂しい」よりも「ついにクライマックスだ! 楽しみ!」という心持ちで挑みたいです。
……でも、やっぱり寂しいんだよなーw

今週のお気に入りカット

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基本的にアイドルが仕事しているシーンはどれも新鮮で楽しいです。
というかLMGに続いてHHBまで来ちゃいましたね。どっちもCD収録されるのかな?
そうだとしたら嬉しいけど、正直この曲にこの歌唱メンバーは個人的に正直びみょ(ry

これでもし最終回でハンバーガーやきゅんパイアまできたら、AM07がとてつもなく豪華なことになりそうですw

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あまとうさんマジイケメン。
しかし、事務所が変わっても相変わらずこの衣装なんですねーw
ヴァイスジュピター(白色バージョンの衣装)を持ってきても面白かったかもしれないなーと思ったり。

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ここの小鳥さんがマジ聖母

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美希ポジションの子が茶髪ショートってのが分かってんなーと思う。(美希の金髪は染めてる)
後、さすがに銀髪の子供は出せなかったんですねw

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千早の全力で叫んでるような表情が凄く素敵。
仲間のためにここまで全力を尽くせるようになったんだなーと。

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よかったね、春香。

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おかえり、春香。
春香が抱き着こうとした瞬間に「第二十四話 夢」というカットに変わるのが何かすっごくいい。

今週のおすすめ動画





これらもまた「春香」についての一つの形。


HHBの魅力は迫力の5人ステージと、各アイドルのラップパートの歌い方の違い。後ずんずん


それぞれの道を歩んでいた行ったみんなの物語を、雪歩の視点から振り返る。
僕のニコマス史にその名を刻む、色あせない傑作です。