めぐりあいクロニクル

2012-07-21

プロデューサーって何なんだろう

3日ほど前の話になりますが、モバマスAKB的な人気投票を行うことがいろいろと物議を醸しまして。
(そのこと自体についても語ってみたかったんですが、あまり時間が無いので今回は断念しときます)
で、こういうときは総じてその問題自体の是非を飛び越えて話が広がっていくものでして、そういう点も含めて興味深く眺めていました。
その中で特に気になったのが、モバマス搾取方法やそれに対するプレイヤーの関わり方なんかを指して、
「これもうやってることは『プロデューサー』じゃないよね」
「『プロデューサー』からただの『ファン』に落ちちゃったね」
といった意見でした。

でも僕は人気投票とか関係なく、そもそも今までモバマスをプレイしていて「アイドルをプロデュースしている」と感じたことが無いんですよね。
営業を重ねLIVEをするごとにファンが増えたりはするんですが、
もし自分のユニットのメンバーを総入れ替えして手に入れたばかりのLv1アイドルばかりになっても、
それどころか全てのアイドルを移籍(という名の解雇)してしまっても、
今存在している20万人超のファンは一人も減らないんですよね。
つまりあのファンというのはプロデューサーに付いたファンであり、僕たちは自分についているファンの数を競い合っているわけです。
そんな感じでどうしても無理を覚えるポイントが多々ありまして、少々口汚いようですが、
所詮既存のソーシャルゲームのシステムにアイマスを当てはめただけのモバマスには、
今までみたいなアイドルと二人三脚でトップを目指す」という要素は浮かびづらいように思えます。

だからモバマスに対して「こんなのアイマスじゃない」と言うのが今回の目的……ではありません。
むしろ「これまでのアイマスにおいても、Pとアイドルの関係は絶対のものではなかった」という話がしたいわけでして。
例えばモバマスと並んでアイマスに新しい風をもたらした、昨年のアニメ
赤羽根さん演じるプロデューサーが存在してはいましたが、
前面に出てアイドルを導いていくというよりは、頑張るアイドルたちをサポートするキャラという感じでした。
だからあの作品も「プロデューサーアイドルが二人三脚で……」というよりは、
「トップアイドル目指して頑張る女の子たちの物語」というのが主軸だったと思うんですよね。
20話(約束回)でPが問題解決に奔走するのではなく、春香を中心に持ってきたのがその象徴ではないかと。
また、そういった作品構造のこともあって、
視聴者の側もPに自分を重ねて、「俺がこの子たちをトップに導いていくんだ!」という風にはなりづらいんじゃないでしょうか。
少なくとも僕にとっては、アニマスはあくまで「頑張っている女の子たちを外から眺める」アニメでした。

我々が「プロデューサー」ではなかった作品といえば、DS版についても触れないわけには行けませんね。
それまでの、「アイドルマスターアイドルをプロデュースするゲームだ」という概念を打ち破ったゲームですし。
L4Uのファン代表Pも微妙なところだけど、あれはまあファンディスクだしw)
旧来のファンの中には酷評したり黒歴史呼ばわりしたりする人もいたみたいですが、
それなりの支持を得たことで、「自分がプロデューサーではないアイマス」が受け入れられる土壌を作ったのではないかと思います。
もっとも、あのゲーム性を765アイドルメインでやるとまた反応が違ってきたでしょうけど。

そして自分はというと、「自分がプロデューサーではない」ということは特に気にせずDSアニマスも楽しんできました。
特にアニマスの20話は、今までふれてきた“公式の”アイマスにおいて最も心揺さぶられたと言っても過言じゃないです。
あの回の放送後に、「僕がアイマスに望んでいたもの」なんてタイトルをつけて、
「自分がアイマスに望んでいたのはアイドルと2人で一緒に頑張ることでは無く、
助け合い競い合いながら成長していくアイドルたち皆の姿を眺めることだったのかもしれない」
なんて記事を書いたりしました。
上記の記事中にも書きましたが、僕が「アイドルのプロデュース」にあまり拘りが無いのは、アイマスとの出会い方によるものではないかと思われます。
僕が初めてアイマスを知り、アイドルたちの魅力にハマっていったのは、2007年のニコニコ動画上のアイマス動画「ニコマス」との出会いでした。
それから09年にアイマスSPを買って初めてアイドルをプロデュースするまで、
僕は一年以上もの間、動画を見ることでただ一方的にアイドルたちの魅力を享受していたわけです。
アケマスや箱○無印発売までは、アイマスのファンというのはおそらくほとんどがプロデューサーであったはず。
しかしプロデュースを経験しなくともアイドルマスターを楽しめる場所が出来たことで、僕のようなファンが生まれてきたのでしょうね。

いわゆる9.18事件で竜宮小町の4人のプロデュース不可が出来ないと発表されたとき、僕は怒り悲しみました。
そこには「この4人をプロデュースしたかった」という感情も無いわけでは無かったはず。
でもそれ以上に、
あみまみ・いおみき・やよいおりといったお気に入りのペアを組ませられないことや、
13人のアイドルたちの扱いに大きな差が生じてしまうことへの憤りという部分が大きかったようにも思えます。
そして今、僕はそのうちの一人である伊織に対してこんなことを考えています。
竜宮小町のリーダーという事務所の先頭を走る立場になったことが、
彼女のアイドルとして格を引き上げ、その魅力をより広げることとなった。
だから結果的に、竜宮小町の展開は伊織のためになったのではないだろうか
別に自分がプロデュースできなくとも、彼女たちが輝き続けていてくれさえすれば僕はそれで満足なのかもしれない。
最近の伊織の姿を見ていると、時折そんな思いが頭をよぎります。

アイドルマスターというコンテンツが始まった時は、
アイドルをプロデュースする」というコンセプトは絶対的なものだったのかもしれません。
しかしコンテンツが拡大し多様化していったことで、
アイドルをプロデュースすること以外のいろんな楽しみ方が生まれていきました。
今度出るシャイニーフェスタは、アニマスからの新規層が楽しめるファンディスクという側面が見受けられ、
そして今後の展開においても、彼らの存在は影響を持つこととなりそうです。
その中には、僕のようにアイドルプロデュースへの拘りを強く持たない人も少なからずいるはず。
いずれ正統後継作としての「アイマス3」が出たとして、
そこに無印や2のようなアイドルとPの関係がまた引き継がれるとは言い切れないかもしれない……なんてことを考える今日この頃です。

そんなこんなで今や、というかもう結構前からアイマスにおいてプロデュースとは既に絶対的なものでは無く、
そしてこれからの展開においても、その状況はもう変わらないだろうと考えています。
しかし今年初めてライブを見にいった時、声優さんたちは僕たちを「プロデューサーのみなさん」と呼びました。
アニメの最終回なんかでも、765プロアイドルは「プロデューサーさん、これからもプロデュース、よろしくお願いします」なんて呼びかけてきました。
(あのメンバーには律子も加わっていましたし、あれは赤羽根Pというよりも視聴者に向けた言葉だと解釈してます)
プロデューサーというのが、単にアイマスというコンテンツにおけるファンの呼称ってだけの話」
そんな考え方もできるのだけれど、
でも彼女たちに「プロデューサー」と呼ばれると、僕はどうしてもそこにある意義に思いを馳せずにはいられません。
プロデューサーってなんだろう、プロデュースってなんだろうと。
一番明確な形は、もちろんアケマスだの無印だのSPだの2だのでアイドルをトップへ導くこと。
それ以外だと、例えばニコマスではアイドルの魅力が目一杯表現された作品などに対して、
「いいプロデュースだった」という賞賛の言葉を送られることがありますね。
二次創作などでアイドルを素敵に描くこともプロデュースなのか。
それを僕がこのブログで紹介することもプロデュースなのか。
形として何かを残さずとも、アイドルの魅力を口にしたり応援したりすることもプロデュースなのか。
それどころか、ただ心の中でアイドルたちに思いをめぐらせるだけでもプロデュースと呼べるのか。
捉え方は人次第だけれど、
でも彼女たちは等しく皆をプロデューサーとして扱ってくれるのだから、
各々が自分なりのプロデュース像を持ってもいいんじゃないか。そんな風に思います。
別にアイドルと一緒に歩むことだけに固執する必要なんてないじゃないか。
自分の思うプロデュースの形に従って、俺はプロデューサーなんだと胸を張ればいいじゃないかと。
だからモバマスに大量課金してお気に入りのアイドルに票を入れまくっても、
それがその人にとってのプロデュースであるなら、少なくともその人にとっては正義なんじゃないかな、うん。
僕もモバマスに対してはあまり好意的ではないし、正直なところ批判したくなる気持ちも理解できるんですが、
好きな人は別に負い目とか感じず堂々と胸張ってればいいと思ってます。
モバマスに限らず、他のあらゆるアイマスとの関わりについても同様にね。

書きたいことをひたすら詰め込んでいったら、何か凄いgdgdな内容になっちゃいました。
ここまでお付き合いくださった方に感謝です。

SOHSOH 2012/07/22 00:37 個人的な理解では、「プロデューサー」というのは公式(バンナム)からアイマスに関わるファンに向けての呼称であるのではと考えています。
本文中で仰っている「コンテンツにおけるファンの呼称」という解釈と一致しますね。
それに加えて、ファンの中でそれぞれの「プロデューサー像」というものがあるのではと。
ニコマスで動画作って投稿したり、原作ゲームでアイドルをトップに導いたりと、個人によって「プロデューサー」を名乗ること、「プロデュースすること」という行為に関しては多種多様な解釈、方法があるんじゃないかなーと思ってます。
プロデューサーの定義うんぬんに関しては自分も度々思いを巡らせておりまして、自分のように歴史の浅いファンが既存ファンと方を並べてプロデューサーを名乗るのは何か違うんじゃないかとか、自分で名乗るのではなく周囲(同じアイマス界隈、あるいは仲間)に認められて初めてプロデューサーとなるのではないか・・・とか、未だにいろいろ考えたりもするんですが、なかなかこれといった答えってのは見つからないんですよね。
ある方には「アイドルをプロデュースしたいと思った時がプロデューサーになった瞬間」という言葉をいただき、これが一番しっくりくる答えかなと。
・・・結局は文末で仰られているように、各々が自分なりのプロデュース像を持つというところに、アイマスにおける「プロデューサー」という肩書きの本質があるんじゃないかなと思います。
この点はアニマス21話で提示された「アイドルとは何か?」という言葉に似通ったものがありますね。
春香や千早、美希がそれぞれ語ったように、各々が感じたり目指したりするような形があり、それ故に個々で解釈や実像が違ったりしてくるものがあるんじゃないかなーと。
ある意味、アイマスに関わる者にとっての永遠のテーマなのかもしれないですね。

ちょっと話を外しまして、冒頭に書かれたモバマスの話題についてですが、未プレイながら自分が知っている(聞いている)情報やシステムを考える限りでは、これまで(モバマス発祥以前)のアイマスとモバマスは全く本質を異にするものだな・・・というのが正直な感想です。
本文にある「プロデューサーに付いたファン」と考えられるシステムなどなど、どこかアイドルが記号化・・・もといツール化されたような印象が強く、自分が持っていたアイマス像とは乖離の度合いが激しいかなと。
本音を言えば「こんなのアイマスじゃない」に近いものがあるかもしれません(決してアンチではないですが)。
なので、モバマスは公式にはアイマスの一部ということを理解しながらも、個人的には「モバマス」というカテゴリー、ジャンルとして捉えています。

読み返すと自分でも言いたいことがまとまってない感があるんですが、ここは目をつぶってくださいませ。
長々と失礼いたしました。

ワーロックワーロック 2012/07/22 15:01 これは自分の意見では、ないのですが「プロデューサー」って何なのか?
として、7thライブのパンフレットより高木社長が、プロデュースとは「覚悟」ではないか。アイドルの人生を一部預かり
活動途中で投げ出さない「覚悟」 最後までやり抜く「覚悟」ではないかと言う意見もある

確かに決起集会以降からのしばらくは、プロデューサーって無力なのではないかと思った。
どんなにニコマスでいい作品を作っても、ゲームで最高の称号(アイドルマスター)を取っても
公式や自分達には、何も伝わっていないし何もできていないんじゃないかと思いしばらく身を引いた時期もありました

「覚悟」なんていう大層な大義がある?と言われたら、ためらいなくyesと答えられる自身はないですが
また、アイドルの笑顔がみたとか歌声を聴きたいとかの気持ちがある以上は、まだプロデューサーなのではないのかと思います。
個人的には、5thライブで、雪歩の声優交代から、新しい雪歩がどうなるか気になったからと言うのもありますが・・・

7thライブでは、現存するプロデューサーやアニメからのファンもあってこそで
アイマスガールズの糧になっているかぎりは、プロデューサー業とは、無関係とは言わないのではないかと感じます。

なんか、まとまりなく長くなりましたが失礼します。

kurumizakakurumizaka 2012/07/22 17:50 >SOHさん

プロデューサー像が各々の解釈にもとづくものだというのは、だいたい自分と同じような感じだとですかね。
歴史の浅い自分が〜という点には、「時間の長さなんて関係ないよ」って声をかけてくれるような人もいるでしょうが、
そういう悩みが出てくるのも、各々のプロデューサー観によるものなのかもしれませんね。
僕自身も、記事で書いたようなアイマスとの関わり方から、
自分をプロデューサーだと称することに負い目を感じたりもしました。
永遠のテーマってのも確かにそうかもなぁ。この先もこういう考えをいろいろこじらせそうw

モバマスに関しては、今までのアイマスと色々勝手が違う分難しいですね。
そういう作品が急に、誰しもが予想しなかった規模でのムーブメントを起こしているのがいろんな混乱をよんでるのかなぁ

kurumizakakurumizaka 2012/07/22 17:59 >ワーロックさん

「覚悟」ですか、そこまで大層なものは持ち合わせてないかなぁw
でも僕もここ3、4年ほどアイマスの事を考えない日は無いという状態が続いているので、
そういう意味では熱心なプロデューサーだと言えるのかもしれません。
自分がアイドルマスターの糧になるという考えは無かったですが、
これだけいろいろとお世話になっているコンテンツに、何か恩返しができたらいいなぁなんてことは思わないでもないかなー……。

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