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はてこはだいたい家にいる

2010-01-05

馬鹿とは。ひとを馬鹿呼ばわりするのにふさわしい時と場面

気がついたらトラウマブログになりつつあるため知られざる敵について真剣に警告しても注目してもらえないはてこです、こんにちは。おもしろがってる場合じゃないぞ!

 

さて、こちらの記事に揉め事タグがついていたせいか、関連エントリーにこんな記事が。

「バックアップすればよかった」という指摘に「だろバカ」は余計

表題を読んだだけでも私も同意。我が家でこんなことを言ったら罵り合いは避けられません。でも内容を読んでみたらコメ欄でまだ議論が続いています。

馬鹿とは何かについて思うところあって辞書を出してきました。

 

馬鹿とは何か

ばか 1記憶力、理解力の鈍さが常識を超える様子。また、そうとしか言いようの無い人。[人をののしる時に一番普通に使うが、公の席で使うと刺激が強すぎることが有る。また、身近の存在に対して親しみを込めて使うことも有る。例、「あの―『=あいつ』が・― ―『=女性語で、相手に甘える時の言い方』」]

馬鹿とは理解力、記憶力の鈍さが常識を超え、そうとしか言いようの無い人のこと。

なんて的確な新明解国語辞典第三版。ではさっぱり話の分からない人、忘れっぽい人に馬鹿というのは適切なことでしょうか。

「人をののしる時に一番普通に使うが、公の席で使うと刺激が強すぎることが有る」

この場合の刺激とは「落ち着いていられなくさせる、外からの(強い)働き」のことのようです。確かに公の席で馬鹿というと、その場にいた人はとても落ち着いてはいられなくなります。

特に関西でアホと言わずに馬鹿というとかなり刺激が強いのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 

では人前でやたらと誰かを馬鹿呼ばわりするのはいけないことなのでしょうか。おいちゃんおばちゃんに馬鹿呼ばわりされている寅さんは、実は深く傷ついているのでしょうか。いいえ、そうではありません。

「身近の存在に対して親しみを込めて使うことも有る」。

「あの馬鹿が」→あいつが

馬鹿というのは親愛の情をあらわすために使われる言葉でもある。クリストファー・ロビンクマのプーさんを始終馬鹿呼ばわりしているのはこのためです。

愛する人の腕に抱かれた女性が「バカだなあ」といわれながらにこにこしているのも当然なのです。馬鹿にはこんなすてきなニュアンスがこめられている場合もあります。

「ばか、ばか」=女性語で、相手に甘える時の言い方

大和撫子たるもの、ツンデレならずとも甘えるときには上手に馬鹿という言葉を使う。それは日本の常識、辞書にも載っているレベルの堂々とした文化なのです。

「バカバカバカ」「もう、ばかぁ…」「あんた、馬鹿?」

と言われたがる男性はこのことを熟知しており、ラノベアニメの世界には古式ゆかしい女性が大勢います。

  

以上のことを考えると、ひとを馬鹿呼ばわりすることがふさわしいケースは以下のとおりです。

 

  1. 非公式の日記や内輪の集まりなどごく私的な場面で、物覚えが悪く物分りの悪い人物について語る場合
  2. 家族や恋人、ごく親しい気の置けない友人など愛情と信頼に支えられた相手に対して親愛の情を込めて使う場合
  3. 憎からず思う甘えたい男性に対して使う場合

  

はてなブックマークコメントでバカと書くのは適切か

 

誰でも読むことの出来るはてなブクマのコメント欄で、見ず知らずの相手に対して「バカだなぁ。まともな技術者はやらないだろ」と書くとどうなるか。

きっとそれを読んだみなさんは刺激が強すぎて落ち着いていられなくなるだろうな、ということを予期すべきでしょう。いわゆる釣りがお好きな方には便利な言葉かもしれません。

 

どうしてもその感想をアウトプットしたいなら、ご自分の枕元の日記やmixiに書くか、オフラインでお友だちに聞いていただけばよいでしょう。

基本的に馬鹿という言葉で関係がいっそう良好になるのはあなたと愛し合っているひとだけ、もしくは甘えて親密な関係を深めていきたい場合だけなのです。

 

「憎からず」の項もとてもおもしろいので興味をお持ちになった方はぜひ新明解国語辞典をご覧になってみてください。