柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

「産むんだったらさ、妹の方を頼むぜ。ただし、こんな勉強のげじげじ虫じゃなくてさ、可愛い妹を生んでくれよな」

『俺はあばれはっちゃく』第32話で父ちゃんが自分の後輩の一平の娘のマユミちゃんの為に作っていたおもちゃ箱を見て、母ちゃんが妊娠したと勘違いし自分に弟か妹が出来たと勘違いした長太郎が言った言葉。

「お前のな、蛇やトカゲなんてろくでもないのをいれるのじゃないや、パンダのぬいぐるみとか入れるんでぃ」

 母ちゃんに妹を頼む長太郎の言葉の前に父ちゃんがおもちゃ箱の用途を言っていたのもあっての長太郎の「妹」発言だと思うが、最初、長太郎が弟ではなくて妹の方を欲しがったのは少し意外だった。長太郎のような外で遊ぶ事が好きな男の子ならば、自分と同じようにいろんなちょっと危険な体を張った少し乱暴な遊びを弟としたいんじゃないかなって思ったから。

 ちょうど第9話に登場した1年生のマサミと遊んだように、木登りや相撲等をして遊んだように弟と遊びたかったりしなかったのかな?と思ったりした。マサミは長太郎を好いて懐いていたけれど、少し体が弱かった。しかし、本当の長太郎の弟ならば兄に負けない丈夫さで一緒に遊べるのではないか?と思った。そうなると、あばれはっちゃくが2人になって母ちゃんは益々大変になってしまうのだけど、それを心配したのか、そんな心配など関係なしに長太郎は普通に可愛い妹が欲しかったのだろうか?

ちなみに私は子供の頃は何故かお兄さんが欲しかった。自分が上のせいなのかもしれない。従兄はいたが、私にとって異性は家族では父親だけで、幼稚園に入る前には男友達もいたが小学生くらいになるとあんまり男の子と仲良くなるなんて事は少なくなっていったから、私にとって「兄」という存在は夢を抱ける存在だったのかもしれない。

長太郎には姉のてるほがいるが、てるほは流石に長太郎の姉だけあって、かなり強い。強いうえに頭も良くて父ちゃんに贔屓されているので、長太郎は少し頭が上がらない所がある。てるほは実は弟思いの優しい姉だが、普段は長太郎に厳しい所があるから、なかなか長太郎にその優しさが伝わらない。まさに姉の心弟知らずの状態。そんな長太郎に「姉」に対する幻想というのはないと思う。異性のきょうだいがいるとあまり異性に対して夢を見ないと聞いた事があるが、それにしては長太郎は結構、ヒトミちゃんに夢を抱いているように感じる。長太郎は同じ女性でも「姉」には夢を見ないが、まだ「妹」なら女の子としての夢が見られると思ったのだろうか?

先日、買った伊集院光さんの本『のはなしさん』で「萌え」の章を読んだ時に、長太郎が第32話で妹が欲しいと言っていたのを思い出してこんな事を考えてしまった。