柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

相手役

ヒトミちゃんのオーディション会場に行った吉田友紀さん。この時、最終選考に残っていたのが早瀬優香子さんと2代目で洋子さん役で出演した浅川薫さんだったそうです。このオーディションの時点で吉田さんが小学6年生、早瀬さんが小学5年生、浅川さんが小学4年生だったのかな?

目の前で自分の相手役が決まる瞬間ってどんな感じだったんだろう?(すでに吉田さんはオーディションを受けずオファーで長太郎役をもらっていた)選ばれたこの子を僕は半年間(当初の予定は全26話の半年間だった)好きになるんだと思ったりしたのでしょうか?それとも、ああ、この子と半年間一緒にお仕事をする事になるのか?と思ったのか。

吉田さんにとって(「鉄人タイガーセブン」の次郎の時にも冬子ちゃんがいて、「すぐやる一家青春記」の智之の時にも由香ちゃんがいたけれど、友達とか妹のような存在とかではなくて)恋愛対象としての相手役というのは「俺はあばれはっちゃく」の長太郎役の時のヒトミちゃんが最初だったのではないかと思います。

お姉さんの映子さんとNTVの「おはようこどもショー」のど自慢大会で特別賞を受賞した早瀬さんは、それをきっかけに1978年に演技研究所に入所し、この「俺はあばれはっちゃく」のヒトミ役が芸能デビューだったそうです。つまり、早瀬さんにとっては初めてオーディションを受けて勝ち取った役。相手は既に子役として知名度があり、経験豊富な吉田友紀さんで早瀬さんもヒトミ役に決まった時は嬉しさと共に緊張もあったりしたのかな?と思ったりもします。

当時、既に好きな子いて付き合っている相手のいた早瀬さんが、ドラマの世界とはいえ好きな相手以外の男の子に抱きついたり、キスをしたり、下着姿を見られたり、胸を触られたりするのは少し抵抗があったりしたのかなと思うんですよね。吉田さんが嫌とかそういうのではなくて、やはり、小学校の高学年にもなるとそうした意識の抵抗はあったと思うのです。早瀬さんだけではなく、吉田さんの方でもそうした抵抗はなかったのかな?(あの、松田聖子さんもドラマの中でキスシーンを演じた時はそれが私生活も含めて初めてのキスで泣いたという話もありますし、ましてそれより幼い時の二人にも多少の抵抗はあったんじゃないかな?と。それでも、その抵抗を感じさせない所は子供とはいえ、さすがプロだと思います)

「俺はあばれはっちゃく」を見ていると、とても演技とは思えないほどに心底長太郎がヒトミちゃんを好きだと見えてくる。本当に、本当に長太郎が吉田さんがヒトミちゃんを好きなんだ。彼は本当にヒトミちゃんに惚れているんだと思えてくるのです。それが、全て演技だなんてとても考えられなくて。演技の良し悪しなんて未だによく分からないけれど、「俺はあばれはっちゃく」を見ている時は「演技」という言葉を忘れます。過去にも書きましたが、カメラで普段生活している桜間長太郎という人物の生活を覗いて見ているくらいに自然に見えました。

気持ちの上で演技とは別に一年近く、吉田友紀さんの長太郎は早瀬優香子さんのヒトミちゃんに少しは恋をしていたのかな……?と私は思います。