稀勢の里

稀勢の里がついに優勝して横綱になった 日本人の力士が横綱になるのは19年ぶりだという 相撲というと国技で19年間も外国の力士に適わなかったのは不名誉であったという人もいる しかしボクシングの世界に目をやると 数多くの世界チャンピオンが存在する これは 体重によって階級制に分かれているためで フライ級 バンタム級 フェザー級など軽い階級の王者である ヘビー級のチャンピオンはいない
ところが相撲では 階級制がなく皆無差別級なのである 相撲があまりにも伝統的で外国の力士が入りにくかったとこは ほとんどが日本人力士であったので横綱も日本人なのは当たり前である ところがすべてが国際化する時代 外国の体格の大きな強力な力士が参加した 相撲界は各国が参加できるオリンピック会場の様相になった オリンピックで金を取るのが容易でないのと同じでしばらくの間 金をとることができなかった オリンピックで金を取る日本人選手が多くなってきたのと同じで やっと相撲でも世界を破ることができるようになったのだと思う
稀勢の里に関しては 私は平幕時代 白鵬の連勝記録を63で止めたことである これは双葉山の連勝記録69に迫るもので 正直な話この双葉山の記録は超えてもらいたくなかった 双葉山時代 春場所夏場所と2場所しかなかったから双葉山がいかに長い間勝ち続けたかを示している 双葉山は子供時代の私の英雄であった この伝説的な記録更新を阻止したのが 稀勢の里であった よくやったと 稀勢の里を賛辞せずにはいられなかった