青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

麻婆茄子




20140726佐世保1207名古屋20150616出版、そこに意志はなかっただろうか。ネットではなく、あえて紙を選んだ。熱狂的なチアガールが、岩戸の前で踊っている。出版社がなんと言おうが、自己満足と金しか見えないのが悲しい。猿は猿を殺さない。掟を破った猿は殺されるのではなかったか。


たぶん、そのファンタジーよりも、現実の方が恐い。償いは、反省ではなく、金額で清算される。換算するのは、一生かかってもできないことが明らかなのに。


きみの志は何ですか、
ドラマの出来はともかくとして、花燃ゆ、松蔭の言葉が残る。
きみの夢はなに?
彼女の言葉を思い出す。そのとき、ぼくはなんと答えたろう。
世界を変えること。世界はまだ、冷戦と呼ばれる、東西に分かれる緊張感が漂い、日本はバブルに浮かれていた。
彼女は言った。わたしたちならそれができる。わたしたちの会に入らないか。
彼女の言葉にのっていれば、なにかができたのかもしれない。でも、それはぼくの思っていた変化ではなかったと思う。ぼくの志は、宗教のない世界だったから。ぼくは信仰のない世界を作りたかった。
彼女が宗教だった。宗教はなぜか、表立って宗教の顔をしない。それを、ぼくは後ろめたいからだと思っている。他人の褌で生きていることを認識しているからだ。


きみの志は何ですか。いい質問ですね、と、わたしは答えたい。わたしの志は、世界征服とでも言っておけばいいと思うような人間は、いい人ではありません。