青空が落ちてくる。

are you thinking? われらはシンクタンク『世界征服倶楽部』

2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

意識はどこから来るのだろう。 「お前はここから出て行かないのか?」 振り向くと彼はわたしを見ている。 「解らない」 解るわけないだろう。出てどこに行くのか、生きたいのか思い浮かばないのだから、ここで生きていくしかないんだ。ここが悪いとか、いい…

図書館で昨日見た夢を語り合うミハナとユーシー。 窓の外に、それを見ているユーシーがいる。ユーシーの足下にはチェスが回っている。 * 粘膜同士が触れ合う感覚は肌のそれとは違う、境界が曖昧で、意識が曖昧になっていく錯覚に飲み込まれていくような、 …

 映画を見たのは午前中だった。

チャリオッツオブファイヤー、音楽がバンゲリスで、オリンピックが舞台のイギリスのランナーの話だった。ストーリーよりも、テーマ曲に乗って主人公達がトラックを駆け抜けていくシーンが印象的な映画だった。 映画館から外に出ると、晴れた日常に再び引き戻…

 氷室×右京が見せ場なんだが、

瀬川さん、グッジョブ!最強!都立あおい坂高校野球部 4 (少年サンデーコミックス)作者: 田中モトユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/10/18メディア: コミック クリック: 2回この商品を含むブログ (18件) を見る

階段を駆けあがるミハナ。 登り切った踊り場で立ち止まると、目の前にエレベータの扉が開いている。 ユーシーの意志が呼んでいる。 ミハナには聞こえる。 こっちに来い。 エレベータに飛び込むと、扉が閉じて上昇を始める。来たときと同じだ。見上げる。 青…

床に、開いたノートが落ちている。 わたしがなにか言った? その一言が彼を傷つけたのかもしれない。 わたしはあなたの肌にナイフの刃を立てた。線ができて赤い血がにじむ様が広がっていく。 視界が赤く覆われる。 あなたはわたしを見ていた。見ながら、知っ…

 4.壁の内側

ミハナの意識が弾けた瞬間、 目が覚めたんだ。彼女は壁に囲まれた運動場のような空間の真ん中にいた。側にはユーシーが砂混じりの大地に横たわっている。 起きて。ミハナは願う。目蓋を閉じたユーシーの表情を見つめ、青空を仰いだ。 ユーシーは目を開く。ユ…

ロッキングオン 2015年 11 月号 [雑誌]出版社/メーカー: ロッキング オン発売日: 2015/10/01メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る