狙撃(1968/東宝)

中野武蔵野ホールで、『狙撃』(堀川弘通 監督)を鑑賞する。「砧の青春 Vol.2 堀川弘通の場合」の中の一本。スナイパー・加山雄三が、金塊を巡るギャング同士のトラブルに巻き込まれ、初老の殺し屋.森雅之と対決することになる。ヒロインは、日活から浅丘ルリ子が参加している。また、岸田森が銃器店のマスタ役で、加山のメカニックとして活躍しているのも見所だ。
とてもスタイリッシュな映画で、小道具にこだわりがあって楽しい。加山の愛車・トヨタ2000GT*1や、腕時計がロレックス*2ときまっている。しかし、本当にカッコイイのは、森雅之だ。愛用の拳銃はモーゼル・ミリタリー*3が、実に役柄にフィットしている。加山が学生の射撃部あがりのアマチュア根性なのに対し、森は叩き上げのプロといった具合で圧倒的にカッコイイ。謎の外人女性を同伴しているのは謎なのだが。
ニューギニアの蝶のくだりは、土人の踊りを含めて意味不明なのだが、監督の意図はどこにあったなのだろうか。後年、続編ともいえる『弾痕』(森谷司郎監督)が作られている。

*1:トヨタ2000GTは、ロングノーズの均整のとれたスタイリングや6気筒ツインカムなど、デザイナーやエンジニアが思う存分腕をふるった高性能グランツーリスモ。Reference: http://www.toyota.co.jp/Museum/Tam/Car/Toyota2000-j/index-j.html

*2:ロレックス・デイジャストの黒文字盤だと思う。プロは手巻きなのかな。

*3:軍用拳銃の王様。モーゼル・ミリタリーは1896年に開発され、正式採用こそされなかったものの、ドイツ軍に数多く使用された軍用拳銃。その後に追加された、フルオート射撃もできるバリエーションが「モーゼル M712」で、たぶん劇中での森の装備はこれだと思われる。Gun 1998.2 の表紙になっているので参照されたい。Reference: http://www.win.ne.jp/~gun-shi/Gun/9802con.html

そのまんま東が早大政経学部に合格

ヒロスエ*1スーフリ*2と、早稲田大学はどうなっているのかと思ったら、今度はそのままんま東か…。それにしても、46歳で大学に通えるというのは、ある意味羨ましいとも思う。東の日記を読むと、かなり勉強しているのがわかるので、意外と本気なのかもしれない。ちょっと見直した。

*1:もちろん、広末涼子

*2:スーパー・フリーなるとんでもない公認サークル。Reference: http://www.geocities.com/waseda32154/