『良いオタク運動』

 from虹裏

 今日、奈良で起きた少女惨殺事件の容疑者が逮捕されました。
 毎日新聞の関係者である容疑者は幼女に対し過去2回の乱暴を働いた前科があると言います。マスコミは今回の事でさらにオタクに対する批判的態度を強める事でしょう。
 私は、容疑者を擁護する気はまったくありません。犯人の行った行為は人として許されるべきではありません。

 一方。今日、コミックマーケットが開催されました。
 過去、テレビ朝日コミックマーケットを取材し、『ここに20万人の宮崎勉予備軍がいます』と報じました。そこには『宮崎駿予備軍』だっていたのです。にもかかわらず、テレビ朝日はオタクに悪意を持って対しました。そのくせ、トゥナイトではコスプレイヤーなんかの特集をしたりしてましたが。

 私は、ここで同好諸氏に対し一つの挨拶を送りたいと思います。
 自らの行動を見直してみましょう。これ以上の悲劇が繰り返されないために。これ以上の弾圧を受けないために。

 少なくとも、人様に迷惑をかけないように。
 弱者はいたわる様に。
 自分だけではなく、仲間である事を忘れないように。
 
 私は過去、コミケが晴海で行われていた頃、東館に迷い込んだ幼い姉弟が歩いているのを見た参加者たちが自発的に彼らのための通路を作った事を今でも忘れていません。
 今、コミケには子供をつれてくるなと言う運動があるとも聞いています。子供にとってコミケは危険極まりない場所であるには違いありません。ですが、そんな子供たちを連れてきた親を批判する前に、そんな子供たちを危険から守ってやることが参加者の役割ではないでしょうか?
 

 わかってくれないと嘆くよりも、
 やつが悪いとなじるよりも、
 まず、自分が優しくなりましょう。
 誰もが楽しめる、趣味の世界を、みんなの手で守っていきましょう。
 
 それは、一人一人の矜持からなされるものだと確信します。

 最後に、この分野の先駆者たる『秋葉原おそうじ志隊』の皆さんに敬意を表して。