メディア芸術祭京都展。五十嵐大介氏、宮本茂氏、華やかにご登壇!!

来週12日(日)まで開催中のメディア芸術祭京都展では、昨日、一昨日と週末にあわせトークショーとシンポジウムが開催されました。


4日(土)のトークショーでは、本展に出展されている『海獣の子供』の作者である五十嵐大介氏、「月刊IKKI」の江上英樹編集長と編集を担当されている豊田夢太郎氏の3名をお迎えして、開催されました。
お三方とも仕事を通じて気心の知れた仲ということもあり、五十嵐氏の幼少の頃の話題から執筆活動の裏話まで和気あいあいと盛り上がりました。


個人的には五十嵐氏は非常に好奇心が旺盛で実行力のある頭の回転の速い方だな、という印象がありました。とても話が面白く、見習いたいポイントをたくさん聞かせていただきました。
江上編集長が初めて五十嵐氏に会われた当時、五十嵐氏の農作業(!)を手伝ったとき田んぼに裸足で踏み入れた時に感じた感動に対して、「私はいつも長靴を履いてましたよ」とのツッコミが素晴らしかったです。
今後のご活躍には期待せざるを得ません!!


翌5日(日)には、ドンキーコングやマリオの作者でおなじみゲームクリエイター宮本茂氏を、我がえむえむの養老孟司館長がホスト役でお迎えしてのシンポジウムが開催されました。


筆者の学生時代だった頃には、毎月のようにゲーム雑誌などで登場されていて、ゲームファンにとってはヒーローでした。そしてもちろん、現在でも第一線で活躍されておられる姿には驚かされるばかりです。
もともとはインダストリアルデザイナーとしての道を歩み始めた宮本氏でしたが、ゲーム制作に携わるにあたって、そのゲームの世界に閉じこまらず、多角的な物の見方によってアイデアや知識をいかんなく発揮され、歴史の残る素晴らしいゲームソフトを世に送りだされました。
幼少の頃はマンガも描いていた氏は、好んで鑑賞してきた 落語 や 四コマ・一コママンガ が持つ構造やストーリーを伝える力というものが、自身のクリエイト精神に多大な影響を及ぼしてきた、という話にはなるほどと納得させられました。


現代の若手のゲームクリエイターに対しては、もう少し視野を持って欲しいという若干の憂慮をお持ちになられていたような印象がありましたが、それでもまだまだ、これからの新しいゲームコンテンツには期待していきたいと、感じさせられました。


宮本茂氏と養老孟司館長との 「スーパーマリオギャラクシー2」 協力プレイ!


12日(日)までえむえむでは、第13回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門受賞作品の原画展示のほか、短編アニメーションセレクションと題して、これまでの受賞作品から選び抜かれたアニメーション作品(120分!)も上映いたしております!

ぜひ、ご来場くださいっ!


(CHI@青色ディスクのマリオゴルフに燃えてましたっ!)