『後漢末たべもの列伝 史書にごはん』入手

2017年8月11日(金)〜13日(日)に東京ビックサイトにて催された同人グッズの大型即売会コミックマーケット92(C92)。その3日目にあたる2017年8月13日(日)に圓田さん(@maruta_open)が作成された同人誌『後漢末たべもの列伝 史書にごはん』が頒布された。
幸いにも9月1日(金)より通販の受付が開始したため、即刻注目。そして先日10日(日)にそれが届いた。

私事ではあるが一般書や専門書を含め三国志関連の書籍をかねてより蒐集している。しかしながら同人誌は年間膨大な種類が刊行され、しかもそのほとんどが即売会限定で、かつ通販されないものが多いためこれまではあえて購入してこなかった。(ただし楽史舎さんの本を除く)
そんな中、陳寿三國志』や裴松之註等より食べ物に関する記述だけを収集しイラストや図を用いて解説を行うという情報を見かけ、強い関心と興味を抱いた。これまで三国時代の飲食物についてまとめられたモノと言えば本書の参考文献にも挙げられている林巳奈夫『漢代の文物』(京都大学人文科学研究所,1976)や同氏「漢代の飲食」(『東方學報』48,1975)が代表的であろう。残念ながら一般書籍にはこのような「食」に特化した書籍が刊行すらしていないこともあり、食指が動いた。

さて、本書の目次は以下の通りである。

目次

03 はじめに
06 引用のみかた
07 ごはんができたよ
15 食べるとき、作るとき1/甑
20 食べるとき、作るとき2/席・案
29 ごはんを食べるよ
34 食べるとき、作るとき3/牀・塌
35 水の中にいるもの
43 肉のちから
47 食べるとき、作るとき4/羹
49 さまざまな生り物
52 食べるとき、作るとき5/几
53 それは身体に毒
57 酒を飲むならば
68 曹操が奏上した酒が何かまずそうなので、いろいろ考えた
72 参考文献
74 あとがき