いちばんうしろの大魔王 2

著/水城正太郎 イラスト/伊藤宗一 レーベル/HJ文庫

県商の虎さんに借りました。
アニメではカットされてた登場人物の行動理由が説明されてるので、アニメでは意図が良くわからなくて引っかかったところが色々納得しながら読めました。
魔竜ピーターハウゼンを巡っての生徒会長リリィ白石(広橋涼)との戦いが特にそうで、アニメではリリィ白石が絡んでくる理由が今一分からなかったのが、魔王に関して現状維持を希求する主流派と少数の急進派の対立があって、既に官僚システムに組み込まれ主流派の一員となっている生徒会長は将来の魔王と魔竜ぴーちゃんが出会って現状維持の方針にそぐわなくならないようにしてたってのがしっかり説明されてて、非常に分かりやすかった。
なのでアニメとほぼ一緒のストーリーではあるものの、細かい分だけラノベの方が楽しく読めました。アニメは地の文をカットしないといけないから仕方ないとは思いますけれども。代わりにアニメは映像と声があるから、一長一短だしね。多分原作読んでからアニメ見るのが正解。
大司祭を目指し聖人君子たるべく頑張る紗伊阿九斗が、真面目なんだけど色々とええかっこしちゃってどんどん周囲に誤解されていくのもベタだけどよく練られてて面白いし、さすがHJ文庫で唯一アニメ化されただけはある作品だと思いました。

いちばんうしろの大魔王ACT2 (HJ文庫)

いちばんうしろの大魔王ACT2 (HJ文庫)

狼と香辛料 2

著/支倉凍砂 イラスト/文倉十 レーベル/電撃文庫

数年前に1巻を読んだきりだった電撃文庫の人気作。通称わっち。
欲をかいてしまい破滅の危機に陥った主人公ロレンスが、どうにかこうにか窮地を乗り越えてまたホロと旅を続けるお話。
どこまでもヘタレなロレンスがどうにか金を工面するためにプライドや良心をかなぐり捨てて、それでも商人としての矜持で一線は越えてしまっても常に相手の事を考えるっていう主人公らしさが読んでいて気持ちよかったです。正義の味方気取って説教したり、ダークヒーロー気取って自己正当化したりせずに、自分のやってることを客観的に判断して悪いことだと認識しながら、それでも生き残るために行動しさらに相手にもメリットがあるようにと一生懸命に立ち回るバランス感覚は見事でした。
1巻に続いて面白かった。

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

My妹〜小悪魔なAカップ

著/わかつきひかる イラスト/みやま零 レーベル/フランス書院美少女文庫

タイトルの読み方は「まいまい〜」。同じ作者が「My妹」ってタイトルを出してますが、別に続編という訳ではありません。登場する妹の性格や言葉遣いは鏡写しのようにそっくりですけど。違いは外見だけ。
Myシリーズ第6弾で他にもMy姉、Myドル(まいどる)、Myメイド、My姫(まいひめ)なんかを出してます。ちなみに表紙の黒髪の娘は主人公(女装)です。攻略ヒロインは妹一人なので注意してくださいね(´・ω・`)
みやま零のイラストはとても綺麗。個人的には無印My妹のむっちり系なヒロインの方が好きですが、つるぺたひんぬーもゴスロリや制服が似合うのでもちろん好きです。というか可愛い女の子はみんな好きです。今作だとセーラー服で屋外立ちバックの絵がとても良かった。主に性的な意味で。