学園とセカイと楽園 1

著/七月隆文 イラスト/カワムラヒロキ レーベル/MF文庫J

王道学園ファンタジー。「楽園」は「がくえん」と読みます。CLOWNさんから借りました。1冊読んだものの3冊借りたので差し引き2冊増えてしまいました。
一般社会からは秘匿されていてその後の歴史の元となる歴史創造空間「楽園」が20年ぶりに出現し、そこで最強の魔法使いになると予言された普通の高校生な主人公が、編入した楽園でなかなか結果を出せずに苦労するも、本当に大切なもの・守りたい物が何かを理解することで最強の魔法使いとしての力を発揮して、敗色濃厚だった日本を大逆転勝利に導き救国の英雄となるお話。
成長できずに悩む主人公が日本のために必死に戦うヒロイン日ノ国桜花と交流を重ねる中で、日本のために戦って死ぬのは怖いし覚悟もできないけどそれでも俺はお前のためならどんな絶望とだって戦える、って宣言するシーンが格好良かったです。そんな感じで王道ラブコメ学園バトルもの。
面白かった。

この中に1人、妹がいる! 3

著/田口一 イラスト/CUTEG レーベル/MF文庫J

名家の子息子女が通うはずの学園の生徒があまりにその辺の高校生と変わらないのが何だかなぁって。
父の隠し子の妹が誰だか分からず、妹の可能性が否定できないせいで周りの女の子と仲良くなれない!って奇抜な設定やそこから派生する物語はそこそこ面白いものの、ヒロインや主人公があまりに軽くてチャラい(死語?)のが名門学園とあまりにかけ離れてる感があってイマイチ引き込まれませんでした。
のーぶるわーくすにしても瑞穂ちゃんにしてもそれなりに気品やら将来を嘱望されるべく育った人間のプライドや志がかいま見えたのに、そういうのが全く無いんだよね。なんかこう設定が生かし切れてないというか登場人物がみんな場違いというか安っぽいというか、そんな印象を受けてしまいました。

ぜのん様である! 1

著/おかゆまさき イラスト/よう太 レーベル/電撃文庫

撲殺天使ドクロちゃんで一世を風靡したおかゆまさきの3作目の新作。
ですが残念ながらドクロちゃんと同じような話を聞いてくれない系のギャグもので、あまり目新しさを感じられませんでした。
ドクロちゃんに対して桜君(主人公)が突っ込んでたのが、この作品では主人公にゼノン様が突っ込むのが大きな違いなくらい。2作目で盛大にコケて、この3作目でドクロちゃんの栄光再び!ってやろうとしたんだろうけど、一発ネタをもう一回やっても駄目だよね。
そんなわけであまり面白くありませんでした。