魔法少女まどかマギカ 上

著/一肇 イラスト/ゆーぽん 原作/虚淵玄・Magica Quartet レーベル/Nitroplus Books

まどマギファンなら読んで損はありません。アニメをなぞるだけじゃなくてちゃんと小説として完成してるのでとてもお勧めです。アニメ見てなくてもちゃんとこれ単体で完結しています。
アニメよりもより「ともだち」というテーマにフォーカスが当たってるかな、と感じました。


アニメ版とほぼ同じ構成でアニメの1〜6話相当。
「もう何も恐くない」「こんなの絶対おかしいよ」なんかのサブタイトルにもなってたセリフもそのままあります。もちろんマミさんはシャルロットにマミられました(挿絵あり)。
アニメとほぼ同じなんであまり何がどうのって感想的なことはないかな? 基本的に鹿目まどかの一人称小説なので、まどかがどう思ってた・感じてたかがより具体的に表現されてます。
文章もこなれてます。もしアニメ見てなくて先の展開を知らなければもっともっと楽しめたかもしれません。


作者の一肇(にのまえはじめ)さんに見覚えがあるなと思って日記検索してみたら桜ish チェリッシュ -推定魔法少女-の人でした。
http://d.hatena.ne.jp/kyoyatouko/20101118#p2

魔法少女まどかマギカ 下

著/一肇 イラスト/ゆーぽん 原作/虚淵玄・Magica Quartet レーベル/Nitroplus Books

アニメの7話〜最終12話。
結末もそこに至る過程もほぼ同じだけど、鹿目まどかやほむほむの心理・思考が明確に描写されていて、演出、特にビジュアルエイドが優先されがちなアニメとはまた違った角度から物語を見ることができます。
キュゥべぇがまどかを魔法少女に仕立てるために、テレパシーで暗黒面に落ちる時のさやかと杏子の会話をまどかに伝えたりしてたのが、小説版のオリジナルかな?
あと「あたしって、ほんとバカ」「ずっと一緒にいてやるよ」とかラストの「わたしの、最高の友達」とか展開を知ってても泣いちゃう・・・・・・(T_T) 表紙の、まどかのリボンつけたほむほむとか見ただけで涙腺がヤバい・・・・・・(T_T)
小説としてしっかりとしてるので、アニメを見てなくてもノベル単体で細部までしっかり違和感なく読めます。もちろんアニメでストーリーを知ってても楽しめるので、とてもお勧めです。
まどマギファンなら絶対読むべき作品。
超お勧め。



付録の魔法少女まどか☆マギカファンアートブック。
綺麗な絵がいっぱいだったんだけど、特にこのイラストが一番好みでした(*´ω`*)

会長の切り札(ジョーカー) 2 忍者ガールで罠をはれ!

著/鷹見一幸 イラスト/keG レーベル/角川スニーカー文庫

切れ者だけど昼行灯という設定の主人公が、1巻では高い主人公補正と軍師能力を発揮して周囲から凄い凄いと持ち上げられてかなりキモチワルカッタのが、2巻ではバッサリ無くなってて好印象を受けました。
周りの意見を色々検討・採用しながら一つの戦略まで昇華する姿は、確かにこれなら切れ者って感じの描写でした。
敵がアホで無謀な単騎突撃したりせずに、最後まで裏をかきあいながら負けた相手にもワンチャンスあったののもいい感じ。
と言うか1巻はなんであんなに敵がアホで、さらにキモチワルイ主人公持ち上げしてたんだろうか・・・・・・