ゴールデンタイム 4 裏腹なるdon't look back

著/竹宮ゆゆこ イラスト/駒都えーじ レーベル/電撃文庫

ブコメが楽しすぎてニヤニヤしてヤバい(/ω\)
今一番はまってるライトノベルです。超お勧め。三角関係なラブコメが好きなら絶対読むべき。田村くん、とらドラ!、そしてゴールデンタイムと恋愛描写がどんどん洗練されきてほんとニヤニヤが止まりません。
要約すると記憶喪失だった主人公の昔の記憶が戻り始めて、特に魅力もない今の自分を選んでくれた彼女が一番好きなはずなのに心の中からどうしようもなく強く激しく湧き上がる昔の想い人への気持ちで心を揺り動かされて、それでもそう言った過去のもろもろを全部飲み込んで過去と決別し今の彼女を愛そうと決める、そんなお話。
自分の心を偽って過去を振り返らないことに決めたので「裏腹なるdon't look back」。
今の彼女が本当に好きで一番だってのも真実なんだけど、昔のことを引きずってるのが後ろめたいから今の彼女に尽くすって心理状態でもあるので、それを本人が自覚した時にまたひと波乱ありそうです。まぁ波乱がなくなったら物語終わっちゃうんで無いわけないんですけど。
しかも今のかりそめともいえる記憶喪失後の自分とは違う、記憶喪失前の本当の自分がどんどん出てきてもし完全に記憶を取り戻したら今の自分はどうなるのか、そういった事やフラッシュバックする昔の恋心に怯えながら、必死に今を生きる凡人主人公。記憶喪失前の想い人との関係も次第に明らかになってきて、どんどん物語に引き込まれました。
あと親友の柳澤が三角関係に入ってきて四角関係になってこじれそうなニュアンスのシーンがあったのも、この先色々とありそうでとても楽しみ。


そんな訳でとてもおすすめ。
ラノベ読むならこれを読みましょうって自信をもって勧められる作品。

しゅらばら! 4

著/岸杯也 イラスト/プリンプリン レーベル/MF文庫J

3巻で一世一大のお見合いイベントを終えた主人公の帰り際の数時間を丸々1冊使ってしかも全編修羅場にした意欲作。
心身ともに限界まで頑張って後は帰って寝るだけのはずだったのが、次から次へと修羅場展開を要求されて、それでも偽三股状態を壊して女の子の状況を悪くしないようにと健気に頑張る主人公の奮戦っぷり(でももうバレてないと思ってるのは主人公だけ)が、とても同情を誘いました。ラノベ主人公は神様に嫌がらせってくらい試練を与えられるものだけど、それはもうやりすぎでしょってくらいに次から次へと修羅場モード。
ネタバレですが、表紙の子はメインヒロインの赤髪の子ではありません。この子も含めて、エロメイドとかサブキャラが立ってて、ストーリーに華を添えてたと思います。
そんな感じで小気味よく次々と濃密なイベントが繰り出されて読んでてとても面白かったです。
ヤンデレ化した時のいわゆるレイプ目を「月蝕の満月のような眼差し」って表現してるのも素敵だなと思いました。
あと物語的なところで、偽三股がバレてもいいって事さえ教えて貰えたら主人公は滅茶苦茶楽になれるんだけど、その情報は持ってるだけで圧倒的な効果を発揮し続ける最強のカードであり、その上使ったら最後意味のなくなる最強の切り札なわけで、メインヒロインは最後の最後まで握り続けている事でしょう。
ただその共犯関係がすでにバレてる事が明るみに出た時にかなりの不信感が生まれるだろうし、お話としてはそういう展開に持っていくのではないかと。唯一内情を知ってて心を許せる味方だと信じてた相手が実は、一番の不実をしてたわけなので。
それなりに真面目に読める修羅場ものでお勧めです。


ちなみに偽三股の3ヒロインは、
・周囲の状況を固めて振りだけの婚約を本物のそれにしてしまい逃げられなくしてしまおうと画策するヤンデレ気味のお嬢様
・幼馴染という圧倒的なアドバンテージと人間離れした戦闘能力でにらみを利かせるもちょっと出遅れ気味のお隣さん
・二人だけの共犯関係が続いていると主人公は信じている、そんな最強の切り札を握り続け、私相手なら取り繕う必要がないし唯一の心のよりどころになれるわよ、だから私が一番でしょ?状態を維持し続け、学校ではバカップルとしてラブラブして肉体的にも精神的にもアド稼ぎに余念のないアイドル声優の卵のメインヒロイン
です。

けんぷファー 7

著/築地俊彦 イラスト/せんむ レーベル/MF文庫J

白いけんぷファーと一緒に佐倉さんが!?的なところで次巻に続くウォーターアミューズメントパーク編上巻。
主人公の瀬能ナツルが佐倉さんの慇懃無礼とも言うべき態度に接してもまだ天使だと言い続けるのにちょっと違和感を覚えました。
ずっと好きだった想い人の残酷な本質を認めたくなくて目を逸らしてるのかもしれないし、そんな彼女に恋焦がれていた自分の目が節穴だと笑われてるみたいで意固地になってるのかもしれません。
そしてさらに佐倉さん一筋になって(もしくは無意識的に思い込んで)周りの女の子たちを見ようとしない負のスパイラルに陥ってるような気がしなくもない今日この頃。
まぁあまり本筋には関係ありません。
そんな感じで、周りにあれだけ好意を寄せてくれる可愛い女の子がいるのに、それでも佐倉さん佐倉さん言い続けるのはちょっとどうなのかなと思わなくもないものの、ハーレムものの鈍感主人公にツッコんだら負けかなと思ってる('ω'`)