彼女はつっこまれるのが好き! 5

著/サイトーマサト イラスト/魚 レーベル/電撃文庫

タイトルの「彼女」は「アイドル」と読みます。マジアカのビジュアルで出題されます。CLOWNさんに借りました。
それはさておき、普通の声優オタクがラジオパーソナリティになってお隣に引っ越してきたアイドル声優とラブコメするオタクの夢にあふれた作品。
読んでる時にニヤニヤしないようにするのが大変です。
この作者さんは可愛い女の子書くのが上手だと思います。高潔さが嫌味じゃない程度に芯が通ってるんだけど、小悪魔的なところもあって、きつく言っても相手のことを思ってるからでちゃんとフォローも入れられる、そんなバランス感覚の良いヒロインたちがとても可愛いです。
特にメインヒロインの音無まどかちゃんをprprしたい(^ω^)フヒヒサーセン
魚さんのイラストもとても好みです。雰囲気が柔らかい感じで。
P43のファーストフード制服音無まどかとかとても良いと思います。とても良いと思います。
大事なことなので2回言いました。

彼女は戦争妖精(ウォーライク) 小詩編 2

著/嬉野秋彦 イラスト/フルーツパンチ レーベル/ファミ通文庫

実質7巻目の短編集。
kaeeさんに借りました。
前半がルテティアと頼通の出会いを描いた過去パリ編で、後半が5巻の続きでロードとなった牧島さつきの初単独戦。後半は主人公の出番が少ないだけの実質本編です。
ルテティアが可愛かった。初登場時は頼通の甥ってことで主人公の伊織に相当カッコイイ男を期待してたんでしょうね。で、あまりの性格の違いに失望しちゃった、と。そういうのがよく分かるエピソードでした。
まぁ頭でっかちの合理主義で突き放すような冷たさのある伊織より、要らないことに首突っ込んじゃって苦労するタイプの頼通の方が女の子には好かれるだろうし、何よりラノベの主人公ぽいよね。
ロードとしてのさつきの成長や、やや軽薄な印象もあった頼通がかかわった相手を大事にしてたりラノベ主人公のような格好よさも見れたしで、面白かった。
ちなみにこれ関連の問題もよくラノベ検定で見かけます。そしてこの作者の書いたチキチキシリーズの問題は何度も何度も間違えてます。
チキチキ美少女神仙伝!が角川スニーカー文庫で、チキチキのわ〜る烈風伝!!がファミ通文庫だそうです。

魔法科高校の劣等生 2 入学編<下>

著/佐島勤 イラスト/石田可奈 レーベル/電撃文庫

世界観の設定に明け暮れた1巻と比して格段に読みやすくなった第2巻。それでもラノベの中ではトップレベルで読むのが面倒くさいですけど。まぁでもたまにはこういう作りこまれたのも悪くないかなと思います。
主人公が(国家資格としての)魔法実技が苦手な理由が、物体の構造を認識しさらに構造を分解するという2つの超高位魔法を先天的に使えるせいで、逆にそれによって魔法演算領域が先天的に占有されてしまい一般的な魔法の使用に向かない体質だってのが明らかになりました。
他にも上巻ではわざとぼかして書かれてた疑問点、たとえば物語内の社会情勢や制度、メインのキャラクターの置かれてる立場なんかが明示されて、ほんとよくできてるなと思いました。
洗脳された美少女剣士を助けて最後はハッピーエンドなんだけど、その過程で色々な人間関係が見えてきてああだからあの時あのキャラ(竹原先輩)は突っかかってきたのかなどなど納得がいきました。
魔法を無効化するジャミングすら分解する主人公の超レアスキルは賛否両論ありそうですが、最強系主人公は嫌いじゃないので個人的にはありかな、と。ちゃんとそれぞれの魔法の特徴や利点を生かして戦ってるしね。いろんな価値観に対して同意はできないけど理解はできるって価値観も、主人公が説教したら相手が泣き崩れるようなのとは違って好みのスタンスでした。
ちょっと主人公の言動がイタイところもありますけど。
面白かった。