機巧少女は傷つかない 2 Facing "Sword Angel"

著/海冬レイジ イラスト/るろお レーベル/MF文庫J

「もしも君が人間の少女であれば、雷真を護ることはできないだろう」
「彼を銃弾からかばうことも、彼の銃弾となることも、できはしない」
「君が担う役目は、どんな少女にも果たし得ぬものだ。そして、彼が必要としているのは、どこにでもいる普通の少女ではなく、君のような存在なのだ」
「それでも君は、人間になりたいと思うのか?」

「機巧少女」は「マシンドール」と読みます。
.
事あるごとに妻アピールする夜々がウザ可愛すぎて困る('ω'`)
初めてできた友達の雷真が気になって気になって絡みたくて仕方ないシャルも可愛すぎて困る('ω'`)
フレイはおっぱい(^ω^)フヒヒ
ロキはシスコンホモライバル。
.
おっぱい・フレイと剣帝・ロキの姉弟が登場。
機巧人形である夜々が、シグムントに諭されて人間でないことを無理やり納得するシーンが切なかった(・_;)ホロリ
.
魔王を決める夜会が始まる表のお話と、裏では日本軍の工作員として潜入工作をする主人公。
その過程でフレイとロキの後ろ盾であるDワークス社の凄惨な人体実験とフレイがその被験者で機巧心臓を埋め込まれていることを知り、軍務に背いてでも助けようと敵本陣に乗り込んで大立ち回りをしてフレイの好感度MAX、剣帝・ロキと共闘して敵親玉を討ち果たします。
近接戦闘で無類の強さを誇る夜々の「金剛力」もトップランカーはしっかりと研究して攻略して来る中で、奥の手「吹鳴絶衝<ひさぎ太刀影>」が登場したりとバトルシーンも見ごたえありました。
.
あと今回は軍が十二分な利益を確保できたために見逃してもらったものの、軍規違反に関しては次は無いと釘を刺されたのでおそらく今後は学外に出て殴り込みかけるような展開は余り無いのでしょう。
ヒロインも可愛いし主人公は熱いしで面白かった。

盟約のリヴァイアサン 1

著/丈月城 イラスト/仁村有志 レーベル/MF文庫J

MF文庫J11月新刊。
ドラゴン族戦うために蛇(リヴァイアサン)と契約する魔女(マギ)と呼ばれる女性が世界を守護する時代、男性なのに竜殺しの力を得てしまった主人公がどうたらこうたらな、カンピオーネ!の作者によるMF文庫Jでの新シリーズ。
カンピオーネ!好きならまず間違いなく楽しめると思います。
主人公は全体的に能力高め、場数も踏んだできるタイプ。
共に戦うダブルヒロインの織姫・アーシャがどっちも可愛かったです。
表紙はアーシャちゃんですが、後書によるとたまたまでダブルヒロインのどっちでも良かったそうです。
主人公が得た屠竜の女王の力はヒロインたちを眷属化して初めて効果を発揮するので、主人公が優柔不断なだけのなんちゃってハーレムではなくカンピオーネ!と同じくガチのハーレムものっぽい。
ヒロイン個別シーンでは、織姫が手を突っ込まれて赤子を取り上げてもらう出産シーンが特に良かったです。
おすすめ。

蒼柩のラピスラズリ 1

著/あさのハジメ イラスト/菊池政治 レーベル/MF文庫J

まよチキ!作者の3作目シリーズ。読み方は「そうきゅうのらぴすらずり」。
前半ラブコメ、後半バトル。ヒロインはみんな好感度高めスタート。
.

・・・まよチキ!でもそっくりなシーンを見た気がする・・・だがそれがいいブヒィィィィイイイ(*;゚∀゚)
魔女の遺産ウィッチクラフトを集めるために戦うってカードキャプターさくら的な話は悪くなかったものの表現が雑なところがちらほらあって、もうちょっと読者に伝わる文章を書いてほしかった感じ。
例えばセツナの登場シーン、P143のL8とL9の間の「。」は「、」にすべきだと思います。句読点1個の違いだけど、セツナが人なのかそれともウィッチクラフトなのか真逆にとられかねない表現だと思うので。物語の見せ場の1つなのに雑な表現でちょっと「もにょっ」と感じてしまいました。
.
バトルシーンは「悪い人」が出てこない温めの接待バトル。ラブコメ作家なんでそのことはまぁ別にいいっちゃいいんですが、ここでも雑な箇所がちらほらありました。
例えばラピスラズリが攻撃されたのに、それを見たヒロインの1人が、奴は主人公を狙ってる節があるとか言い出します。エピローグでラピスラズリが攻撃されたのも主人公が攻撃されたのも同じ理由からってのが明らかになるんですが、この段階ではまだその答えは得てないはずで、時系列入れ替えてまるで結論を知ってるとしか思えない話の展開に違和感を覚えました。
あと主人公が家族を大事にする理由が弱い感じ。まよチキ!でも「スタンド・バイ・ミー」がちょっと寒い感じだったんですが、今回もそんな感じでなんかこう嘘くさいというか、作者だけ主人公の魅力に入れ込んでるけど読者には全く伝わってこないというかそんな感じ。
ヒロインは可愛かったし主人公も前半は好感持てただけに、後半のバトル展開のgdgdが残念でした。