フルメタル・パニック! アナザー 6

著/大黒尚人 イラスト/四季童子 レーベル/富士見ファンタジア文庫

ファンタジア文庫9月新刊。
日本国の威信をかけて作られた第3世代型アーム・スレイブ「ブレイズ・レイヴン」。
それが西東京大規模テロ事件で回収した大破した所属不明機をベースに作られたものだったなんて・・・ショック(>_<)
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まぁその機体ってのがフルメタル・パニック!主人公・相良宗介の愛機だったアーバレストだったんですけど。
アーバレストを基にブレイズ・レイヴンが設計されて、13年の時を経て新主人公と共に戦ってるとか何この胸熱展開・・・!
旧主人公から新主人公への継承・・・堪らんですはい!(>_<)ミ☆
アーバレスト同様TAROSが搭載されていてつまりラムダ・ドライバも搭載可能。
っていうか高機動ユニット「アジャイル・スラスタ」はラムダ・ドライバの搾りかすみたいなもんだったのね。
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そして悩める主人公達哉がついに自分の意志で戦争に参加し、自分の意志で人を殺すために引き金を引きます。
物語も6巻に至り、主人公として一歩踏み出しました。
菊乃と手を重ねて旭を撃つシーンは、重いシーンだったけど凄く良いシーンでした。
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王子の機体が放棄されたので新ASが楽しみ。
達哉のレイヴン1号機もガタガタだし大幅改修必須、菊乃も仲間になりそうなので同じく専用の機体が割り振られそう。
日本はレイヴン3号機・4号機に加え、さらに新型も開発してるらしいのでその辺も楽しみです。
面白かった。

フレースヴェルグ・イクシード 3 復讐の燦銃槍

著/七烏未奏 イラスト/むつみまさと レーベル/MF文庫J

MF文庫J9月新刊。
佐藤あかり回。
あかりちゃんは異世界の住人でした。
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7年前の過去に行きます。
時間遡行の凄い魔術だと簡潔に言えばいいのに、いちいちこういう理論でこうやったみたいなのがちょっと説明書見たくて読みづらかった。
説明書ってのはね、困った時に読んでわかるようにしてくれてたらいいんです!
まだ3巻なのにキャラが多目なうえにまた新キャラ出るわ、同じキャラの過去と現在があるわ、中二病ネーミングあるわetc...もうちょっと省くところはざっくり省いて読みやすくしてほしい。
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敵幹部の圧倒的な戦闘能力をまざまざと見せつけられ力不足を実感した主人公たちは、結束を高めるためにまずはチームの名前を決めることに。
チーム名は越因騎士団(イクシード)。
因果も乗り越え戦う正義の騎士団なのですよ。
悠久騎士(フレースヴェルグ)の越因騎士団(イクシード)、作品タイトル「フレースヴェルグ・イクシード」の完成です。
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メインヒロインの風見玲奈の面倒くささにちょっとゲンナリ
1巻では「努力は才能」を信念に平凡な才能を限界まで高めて戦う格好いい女の子だったのに、2巻以降はちょっと気に入らないことがあると主人公は悪くない、どころかかなり誠実なのに勝手に逆切れして魔法ぶっ放すDQNに・・・
ゼロの使い魔で女好きのサイトがヒロイン達に手を出してルイズが切れるのはまだ分からなくもないけど、かなり真面目で誠実な主人公に対して特に男女の関係でもない風見玲奈が下手したら大怪我するような魔法ぶっ放すと言った過剰な暴力を行うのはなんだかな、と。
ほんと1巻と2巻以降で別人ってくらいに違ってて違和感あります。
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敵さんは世界平和のために戦ってました。
清濁併せて現状を守りたい守旧派が主人公サイド、新世界で誰もが幸福な理想郷を作るべく世界改変を目論む革新派が敵サイドです。
守旧派は末端は正義のために戦ってますが、上の判断で世界を守るためと言いつつ結果として外道な事もしていたのでしょう、鷹音がフレースヴェルグを裏切った理由はそのへんにありそうな感じ。

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 10

著/鈴木大輔 イラスト/閏月戈 レーベル/MF文庫J

MF文庫J9月新刊。
表紙の新キャラとセクロスするまさかの展開。
直接描写こそなかったけど、あれで実は本番はしてなかったとか言われたらさすがにベタすぎてちょっと無いわ。
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さらに実は主人公は鷹ノ宮・有栖川両家の資産も暗部もガッチリ抑えてる事が判明。
何を言われても簡単に突っぱねられる状態。
つまり今まで10巻かけて何度も描写された、両家を出し抜いて兄妹かけおち同然でやってきて、それを守るために必死に頑張ってるってお話が根底からひっくり返されてなんだかな、と。
一人称で実はこうだったんだ!ってやられるとちょっとイラッとします。
必要もないのに地の文で読者を騙してたわけなので。
必ずしも内面を語っている訳でない三人称作品ならそれもまだレトリックでしょうけど。
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新キャラにいいようにやられっぱなしの会長さんにもなんだかな、と。
あんた大人顔負けの超やり手スーパー女子高生やったんちゃうかったんかと。
色々と残念でした。