緋弾のアリア 24 狂逸の同窓会（イ・ウー・リユニオン）

著／赤松中学　イラスト／こぶいち　レーベル／MF文庫J

東京武偵高を留年した責任をとって、イタリアのローマ武偵高へと飛ばされたキンジ。
イタリアの空港で出会ったのはキンジの奨学金の債権者たるバレッタ＝バレッタ。
債務を返済できずにバレッタの飼いブタになったキンジは、バレッタとローマ武偵高での生活を始めます。
イタリアの価値観に次第に慣れながら、バレッタの姉ロゼッタの取り巻きＡランク武偵をヒステリアモードで軽くあしらって、バレッタは胸キュン。
さらにセーラーマーズのコスプレからアニメの話になったことで完全にデレて、キンジはブタからイヌへとランクアップしたのでした。
めでたしめでたし。
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最近のキンジはかなりしっかりとした自分を出し始めたというか、武器を売りさばく死の商人と呼ばれてさげすまれるバレッタに対して、とても真剣に向き合ってたのが印象的でした。
うだうだしたところが減って、仲間想いでカッコいい主人公やってます。
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後書きによると、赤松せんせはイタリアで働いていたことがあるそうな。
海外赴任とかカッコいい。
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閑話休題。
実はベレッタは人類史の『分岐点』。
バタフライ効果で世界に大きな影響を与えてしまう存在。
そんなベレッタを巡って世界を革命せんと欲す『Ｎ』が動き出します。
モリアーティ教授の指示のもと、ネモ提督たち『Ｎ』がバレッタに接触するのを、シャーロック、緋弾のアリア、エネイブルのキンジ、メーヤ、カッツェらイ・ウー同窓会の面子が阻みます。
キンジとベレッタが既に絆を深めていたのも歴史の必然だったのかもしれません。
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ネモ提督の能力はディスエネイブル。
キンジのエネイブルと対を成す「可能を不可能にする」能力殺しの能力。
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ローマ武偵高で入れられた底辺クラスのクラスメイト達との日常話は、ゼロ魔の 水精霊（オンディーヌ）騎士隊とのやり取りみたいでとても楽しかったです。
テンポよく話が進んで、ベレッタは可愛いしでとても面白かった。

最近出番の少ないアリアもちゃんと出てくるよ。欧州はむしろアリアの主戦場だしね。
アリアとベレッタはＳランク武偵どうしということもあって旧知の仲。
キンジを取り合いもするけど、ベレッタは後方支援タイプの武偵なので白雪とかと違って割とほのぼの。
ちなみに表紙のベレッタは東京武偵高の制服を着てますが、可愛い制服に憧れてお取り寄せしただけの、つまりコスプレです。