2012-00-09
C型肝炎、市販薬で感染防止…高脂血症治療薬
小腸からのコレステロール吸収を抑える高脂血症の治療薬に、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染を防ぐ効果があることが、広島大と米イリノイ大の共同研究でわかった。
将来、がんになる危険性が高いC型肝炎の治療につながると期待される。医学誌ネイチャー・メディシンに9日、発表する。
広島大病院の茶山一彰院長らは、小腸でコレステロールを吸収する際に働くたんぱく質「NPC1L1」が、肝臓細胞の表面にもあることに着目。ウイルスの体にはコレステロールが含まれているため、NPC1L1がHCV感染にも重要な役割があると考えた。
人間の肝細胞を移植したマウスをHCVに感染させる実験で、NPC1L1の働きを妨げる高脂血症治療薬「エゼチミブ」を事前に投与すると、7匹のうち5匹は感染しなかった。また、HCVに感染させた細胞にエゼチミブを加えると、HCVの増殖が抑えられた。
・ 新たなウイルス受容体発見=C型肝炎、治療法開発に期待―広島大
- 時事通信(1月9日)
◇C型肝炎について
・ C型肝炎
- 国立国際医療研究センター 肝炎情報センター
・ C型肝炎について(一般的なQ&A)
- 厚生労働省
◇高脂血症治療薬「エゼチミブ」
・ エゼチミブ
- おくすり110番
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