Letters from near the sea

海の近くの我が家から、日々起こるできごとに感じたこと少しずつ。

合宿ゼミ1

大学院合宿ゼミのため岩手へ。
東北。学生の時に滞在した松島。そして大きな地震があった場所。行くのに少し緊張もあるし、私が旅行気分で行っていいのかな・・・とすら感じたり。
まだ傷が癒えない東北、その気持ちに触れる旅になるんじゃないかと心して向かう。


まずは、国立天文台水沢に行き観測所の見学と講義。
こちらはVLBI(何台かのアンテナで電波を干渉させて天体の距離を測ったりしてるプロジェクト)の本拠地なので電波天文学の場。
20mアンテナが広い空に映えて、景観としてはあってないんだけど、仰々しい建造物はおごそかな雰囲気を醸し出す。
なんとなくだけど、ずっと見ていたかった。


国家事業として日本の中央標準時の管理も行っている。
セシウム原子時計を初めて見た。実はあんまり原理はわからないんだけど、温度管理が大変重要らしく地下の奥の部屋に管理室はひっそりとあった。
原子の振動を「時間」をつくる作業。地震が起こったときも止めることができなかったから、発電機で動かしていたそう。そのうち発電機にいれる燃料もなくなったから、職員の車のガソリンを抜いて発電させたと言っていた。
止めることができない仕事とその管理というのは、地味だけどとても強い影響を持つんだろう。
すごいもの見たよね、私。