CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第1回 夏の終わりのサヨナラの感想

概略

季節は夏の終わり。朋也たちは渚の父・秋生に誘われ野球をすることになった。朋也の呼びかけで演劇部員や知人が集まり結成された古河ベイカーズは試合に勝利した。

CLANNAD AFTER STORYクラナド アフターストーリー)放送開始

今日から第2期放送開始でしたが、半年ぶりに第1期CLANNADの放送が再開したような印象です。印象は全く変わらないけれど、第1話は主要登場人物がほとんど登場する「草野球編」なので、新規視聴者にも優しい作りになっていて良かったと思います。

主題歌も変更されていました。
第1期のメグメルだんご大家族から時を刻む唄〜TORCHに変わり、アフターストーリーの雰囲気にぴったりです。
Keyのスタッフがアニメ用に制作したということですが、時を刻む唄は原作のアフターストーリーにOPとして収録しても良いぐらいのクオリティ。

OP主題歌「時を刻む唄」(2008年11月14日CD発売 KSLA-0044)

時を刻む唄(TV size)

君だけが過ぎ去った 坂の途中は
暖かな陽だまりがいくつもできてた
僕一人が ここで優しい 暖かさを思い返してる

君だけを 君だけを
好きでいたよ
風で目がにじんで 遠くなるよ

いつまでも覚えてる 何もかも変わっても
ひとつだけ ひとつだけ ありふれたものだけど
見せてやる 輝きに 満ちたその ひとつだけ
いつまでも いつまでも 守ってゆく

D

時を刻む唄」のメロディーは完全な新曲ではなく、原作のBGM「同じ高みへ」のアレンジですね。歌が加わったことでこの曲が持つ印象が強調されたように感じました。
こんなことが可能なのも麻枝さんが作る音楽の多くがmelodiousで、最初から歌曲指向のものが多いからでしょう。そういえば、RAMの5-ファイブ-のBGMも良い歌になりそうなものばかりでした。
原作の印象では「CLANNADの曲はeufoniusriyaが歌うもの」だったのですが、第1期で茶太だんご大家族を歌い、第2期ではLiaが歌って、みんなから愛される作品になりましたね。

それにしても歌詞が良すぎる。
これじゃあ完全に朋也視点のNagisa's Songじゃないですか。

ヘッドホンで聴いたら不覚にも泣きました。
このダウナー系の歌詞は琴線に触れます。

本編は野球編で大爆笑なのに、主題歌を繰り返し聞いていたらアフターストーリー終盤の切なさを思い出してしまった。

オープニング動画で、傘をもった渚とか、コートを着た渚とか、逆光で後ろ姿の渚とか、かわいくて印象的な渚を全面的に押してきているからこみ上げてくる。そこで渚の後ろ姿は反則だろ。

原作は2004年の発売で、第1期で購入した人も最後まで進めてしまっているだろうからさすがに大丈夫でしょうけど、原作を知らない人が歌詞を読んだら大変ですね。原作者が書いた歌詞という最悪のネタバレを味わうことになります。

麻枝さんのそんな直接的な歌詞が大好きです。

出典はLiaさんのライブでしょうか、時を刻む唄の完全な歌詞を紹介されている方がいるので、紹介します。
私的UrawaReds&SubCul

時を刻む唄(full size)

落ちていく砂時計ばかり見てるよ
逆さまにすれば ほら また始まるよ
刻んだ手で 進む時間に いつか僕も入れるかな?
君だけが過ぎ去った 坂の途中は
暖かな陽だまりがいくつもできてた
僕一人が ここで優しい 暖かさを思い返してる

君だけを 君だけを
好きでいたよ
風で目がにじんで 遠くなるよ

肌寒い日が続く この春なのに
目覚まし時計より早く起きた朝
3人分の朝ごはんを 作る君が そこで立っている

君だけが 君だけが
そばにいないよ
昨日まで すぐそばで 僕を見てたよ

君だけを 君だけを
好きでいたよ

君だけの 君だけと
唄う唄だよ

僕たちの 僕たちの
痛んだ 国だよ

片方だけ続くなんて 僕は嫌だよ

全員助っ人でも良い

秋生の「全員助っ人でも良い」という台詞からも分かるように、野球編自体、すべてが「笑い」に向かっているお話です。原作ではこれだけのために用意された専用EDクレジットまで付く、なんとも豪華なシナリオです。

野球

Keyは野球が大好きです。
今回の野球でのキャラクターの動きを見ていると、同様に野球シーンが出てくる「リトルバスターズ!」のアニメ化は京都アニメーション以外には考えられませんね。
というか、ただ野球やっているだけなのに何でこんなに面白いんだ。

芳野コール

アフターストーリーの芳野は格好良いはずだったのに、第1話で既にギャグキャラ化が著しいですね。「おっと!タイム」のあたりはもう完全にリトバスの棗恭介じゃないですか。後の話数での活躍に期待します。

ボタンと一緒にいる猫がさりげなくていいなぁ。

智代のドーン!

さりげなく智代アフターの重要シーンが挿入されていましたね。

幻想世界

光を見守る「僕」が出て、終わり。

TORCH(ED主題歌)

TORCH(TV size)
見つめていた 流れる雲を
感じていた 変わる空の色を
立ち止まった僕らは気づく
移ろいゆく世界が紡ぐ歌に

伸ばした指で手繰るように
ただ一つ変わらないもの探す

かざす手に灯火を
明日へと続く小さなしるべ
今もまだ 木霊する
あの日の言葉 誓いに変え
僕は行く

TORCHの歌詞はどこにも載っていなかったので、自分の耳と感性を信じて推測して書いています。漢字の使い方とか、似た言葉とか、そのあたりはCDが出てから確認して下さい。

魁先生なら「こだまする」を「木霊する」にすると信じています。
RAMの5の印象から、なんとなく。
(追記:2008年10月5日21時05分)

折戸さんらしい曲でした。
こちらは完全な新曲……?

もう少し聴いてみる。
はやくCD出して欲しい。

次回予告 第2回 いつわりの愛をさがして

次回は早苗さんと春原の話になりそうですね。

歌詞など参考にさせて頂いたwebsite