「狼と香辛料II」第8話で、ロレンスが買ってきた尻尾の料理について

狼と香辛料II」第8話で、酔い潰れたホロのためにロレンスが酒場に料理を買いに行き、尻尾の料理を買って帰ってくる。その料理が、何の動物のどこの肉かわかるかというテーマでホロと賭けをするんだけれども、視聴者は尻尾であることはわかってもそれが何の肉なのかまでは、アニメ版ではまったく説明されていないからわからない。これって、原作小説ではきちんと何の料理なのか説明されてわかるようになっている。

堤防を作る奇妙で賢いこの鼠は、体が獣ならその大きな平べったい尻尾と水かきのついた後ろ足は魚であると教会によって定められている。
そのために、肉の焼ける匂いが香ばしい酒場でありながら、ここで舌鼓を打つ聖職者も少なくない。魚はいくら食べたところで誰にも非難されないからだ。

狼と香辛料5巻より。
「堤防を作る奇妙で賢いこの鼠」とは、ビーバーのこと。
ビーバー - Wikipedia

別の説としてキリスト教がビーバーを故意に魚類とし(当時のキリスト教の修道士は特定の曜日にしか肉食(魚類を除く)が許されず、ビーバーは尾の部分が魚の鰭に似た形状をしていたため)、乱獲されたという説もある。

肉食を制限されている聖職者が、ビーバーは魚だとこじつけて食べていたという話。