アホの子萌えを考えてみた

考えてみたけど、さっぱりだ。

「アホの子」ブームの兆し?

カトゆー家断絶Twitter / katoyuu にて「アホの子ブームの兆し」と言及される。
Twitter内のアホの子発言を抽出してみると

  • y_kamishiro:ヤンデレブームの後は何が来るのだろうか?アホの子ブームの予感。
  • katoyuu:定義で揉めないようアホの子ブームが来た時の為に今の内に樹形図は作っておくべきなんだろうか
  • y_kamishiro:樹形図。アホの子はうんこ漏らすよ。とかそんな感じカナ。
  • katoyuu:初音ミクはアホの子という認識が広まりつつある
  • fbdays:アホの子の明確な定義はあずまんがの滝野 智あたりなんでしょうか?
  • gururi:@nakajo_k つかさは天然っていうか、アホの子?そしてアホな子ほどかわいい言われる訳で。俺はみゆき派だけど。
  • sikii_j:初音ミクに最初にアホの子属性を付けようと思ったやつ天才。
  • katoyuu:http://d.hatena.ne.jp/lastline/20070911 lastlineの人とhttp://d.hatena.ne.jp/kimagure/20070911 K氏の中の人がアホの子について触れている。間違いなくブームの前触れ。


buzztter - アホの子 より

アホの子が爆発的にヒットするかはともかく需要はあるんじゃないかなーと思う。実際僕も「アホの子萌え」属性があるようだし。僕が自身の「アホの子萌え」を明確に意識したのは、初音ミクだ。ニコニコ動画では、ミクはアホの子 タグがあるくらいで、敷居の先住民sikii_j さんが語るように初音ミクにアホの子属性を定義した奴は天才だと思う。

「アホの子」って何?

「アホの子」の需要は十分、場合によってはブームもありえると思う。ただ、肝心の「アホの子」および「アホの子萌え」って何よと問われるとどうにも説明が難しい。似たようなキャラとして「天然」とか「トジッ娘」とかいるんだけど、それらとはまた一線を画す何かがある。当然、不思議ちゃんでもない。
「天然」と「トジッ娘」との違いを説明するなら、例えばらきすたのみゆきは天然系ドジッ娘ではあるが、物知りであり出来る子で決して「アホの子」ではない。らきすたでいうと、つかさ(特にアニメ2クール目の空気つかさ)がアホの子のイメージに近いか。確かに、バルサミコ酢は「アホの子」のなせる業やもしれん。
その他の例ならば、うつらうららかちゅるやさんもアホの子の部類か。特に決まり文句の「にょろ〜ん」はかなりアホっぽい。あずまんがの智は、どうにも「バカ」分が多すぎる気がする。一番バカなのは神楽だけど。みなみけにはいそうでいない気がする。これはちあきがバカ野郎を連呼しているせいか。つまり、「アホな子」は「バカ」ではなく「アホ」であることに意味がある。「アホ」っぽいと言っても、明確に「頭悪い」ではない所が特徴か。「頭悪い」ではなく「頭足りてない」感じ。ただ、「アホ」と「バカ」の使い分けに関しては、関東と関西で文化的差異がある。この「アホ」と「バカ」の文化的差異が「アホの子」を明確に実体化する際の障壁になる可能性があるやも。あずまんがの大阪はちょっと天然入ってるが、目の中の虫のようなゴミを追う様は「アホ」っぽいかな。大阪だし。
王様はロバに確か「アホの子」好きな馬鹿な男の話があり、その話に登場する女の子が僕の中の「アホの子」に比較的合致するんだけど、手元に資料が無いのが悔やまれる。

「アホの子萌え」を感じろ!

「アホの子」の何に萌えるのかってそりゃ「アホ」の部分なんですが、なんで「アホ」に萌えるのか。「アホ」の中に幼さが介在しているからだろうか。ちゃんとした大人なのに「アホ」というギャップは確かに萌えるものがある。所謂弱点としての性格系萌え属性に位置するのだろう。「バカ」だと「頭悪い」感じで、「アホ」なら「頭足りてない」感じ。K氏の読む価値なし日記クラシック - メタテキスト で言う所の白痴系が言いえて妙なんだろうか。個人的には白痴とはまた違う気がするけど、う〜む。また、「アホな子」ほどかわいいといいますしねってコレは子供の話か。しかし「アホ」であることに愛らしさ、愛おしさを感じるのは原理的には同じなんじゃないかな。
考えられる萌えシチュエーションとしては、二人っきりでムードが出てきて、いい感じにも関らずいきなり「アホ」な事言って場を笑いの渦に巻き込むとかアリですね。その後、「アホの子」がムードを台無しにしてしまったことを悔いたりするとさらに良い。つまり、自分で「アホ」であることを認識しつつそれを卑下する感じが「天然」とは一線を引くのかも。
つーか、こんな事を真面目に考察している僕自身は「バカ」ですが。
まぁ万の言葉で飾るよりも、感じろ!というわけで、最後にニコニコ動画の、ミクはアホの子 タグちゅるやさん 簡単まとめ を紹介して終わりにするよ。個人的には 初音ミクがJRの発車音楽を歌ってみました が一番アホっぽいかな。初音ミクに「アホの子」属性がぴったりくるのは、萌え型ソフトウェア音源、初音ミクはまだまだ歩むよ。 で語られるようにVOCALOIDとしての「まだ足りない」感じが「アホの子」属性にマッチするんではないかな。そもそも、歌詞のない曲に勝手に歌詞をつけて歌うのは「アホの子」の所業だ。だから、初音ミクには「アホの子」を付与しやすい。
というわけで、「アホの子」の大家であるカトゆーさんとかid:y_kamishiroさんが明確に「アホの子」を定義、提唱すべき。それにしても、Twitter面白そうだなー。

追記19:45 あほのこ

はてブにて、「あほのこ」というジャンルを教えてもらう。「あほのこ」流行ってんなあ。 によると、腐女子界隈では「あほのこ」が2005, 2006年あたりに文体として流行っていたらしい。文体としての「あほのこ」はテキストサイトとかそれ以前からもあった気がするけど、本道はしっかりしてるが、サブの日記などを「あほのこ」文体で書くことでギャップを生みだし親しみ易さを生むのが目的。そのギャップは「アホの子」のギャップにも通じるものがある。ただ、「あほのこ」はネットの人格としての萌え要素のように感じた。文章ありきな感じといったら良いのかな。そういう意味で、やわらかい感じの全部ひらがなで「あほのこ」なのかもしれない。個人的に「あほのこ」と「アホの子」は違うもののように感じた。表記の違いが語感の違いになるのも日本語の面白い所。

どちらかというと、「アホの子」を装っているが「あほのこ」?臨死!!江古田ちゃんで「天然の勝ち組」を「猛禽」という様に。

追記の追記

続き書いたよー。「アホの子」萌えの流行とか、どーでも良いのです。流行るというか、認知されるに越したことは無いけど、僕は ただ静かに「アホの子萌え」を語りたい のれす。というか、最近では初音ミクが最強なんです。