laughsmileの日記

2005-10-12 Tha blue herb 『時代は変わるPart2,3』

オレが生まれる前に一度ロシアで時代は変わった

赤い旗は勝利を祝った、だが大半の人々にとっての革命はそこで終わった

正確には終わらせたかったんだ、なぜなら並大抵の犠牲を払った訳じゃなかったから

植民地の弱者は沸き立った、第3インターナショナルには情熱が集まった

反比例するようにして理想の建設は進まなかった、ハンマーとカマに覇権主義が絡まった

再び恐怖が訪れたモスクワに、祝日にもやってくる粛清の竜巻き

スターリン個人崇拝が浸透する間にブハーリンは薄暗い処刑場行きの車に

裏切りと恨みの支配が寒さの裏に、ポーランドベルリンアフガンプラハ

純粋な殉教者たちは皆捕まり、KGBに陰でラーゲリで葬り去られ

体制を維持、発展させるという部分と、解放、共栄、共存との矛盾が

やるせなさと一緒に充満した、もはや革命の継続は悪循環でしかない

戸惑うかもしれないが本当の敵は実はロマノフじゃなかったコトだけは間違いなく

ドアの奥そこでこっそりと隣をのぞく心の弱さをもつ自分達だったという

防ぐための壁はいつしか牢獄になった、イデオロギーが生み出したのはアレルギーだけだった

人間らしさに全てをかけた革命は結局その人間らしさに負けたんだ


そして時代はかわった、ソヴィエトは滅び去った

西側は勝利を祝った、しかしそれは人の欲に拍車がかかっただけに過ぎなかった

オレたちを止めるモノはどこにもなかった、前よりも違った思想は間違ったモノになった

境線は大国の屁理屈の遺物、神の名の元に別の神の子を迫害する

リスク承知でふみ出すファシズム、これら3つは全てが密接に結びつく

G-7、OPECEU、UN、敵の敵はすぐに全て味方になりえる

様々な思惑にひしめくメンツが集まって新世界秩序ってやつをはじめる

核弾頭が狙いを定めたバクダット、NATO軍が牛耳ったバルカン半島

ルワンダの状勢は未だ予測が不可能、数万の難民が大陸中をさまよう

いつ果てることなく1つのイスを争ってるインディアとパキスタンイスラムイスラエル

クリスマスがたとえイスタンブールにきても

クルドのキャンプにくるのはキリングフィールドだけだ

外からポルポトのやり方は予想しなかったが紅衛兵ビートルズを知らなかった

南北と東西に格差が散らばったが裏でシナリオを書いてたのは北アメリカだった

第3世界は農場で労働を強いられ、仕立て上げられた不利な歴史を教えられる

はじめから太陽はなかったと諦めさせられる、夜明けすぎても誰も目覚めず

 

これら歴史のいたる所に埋もれた、不公平な悲劇に当法廷は

欲と無気力、人の欲と無気力の相互関係に全ての根源があると

それはだれもがもってて、それの前では人は無力だという静かなひとつの結論を得た

それをもっとも憎んだはずの革命家はいつしか裏でそれを国民にくわせてる

それは理解者の顔をした議会派のふりをした独裁者の出現をかんたんに許し

それは他人と自分とをすぐに比べさせる、裏金ひとつですぐにくらがえする

それはレジスタンスにとっての致命的な弱点でもあり、それは言い訳、自己批判、釈明

それに全身をとりつかれると人は皆老人になる、情熱は風前の灯だ

それのレッテルを毛沢東にはられた神は失意の元ラサからヒマラヤをこえた

世界中の企業家が彼をみすてても、それに負けない限り彼と彼の国は勝つだろう

それはサイゴン、サンタクララテヘランで破れた、そしてそれはこの国で勢力をのばした

無気力を倒し欲をみたすのか、欲そのものに無気力になるのか、どっちがしあわせになれるのだろう?

 

いともたやすく慣れは痛みを忘れさせた、単純な奴らが単に多いってだけだ

朝鮮ベトナムWARでかき集めた金はこの国の中枢を簡単に狂わせた

太平洋の向こうへコビを運ぶ橋をかけたり砂上の箱物の城を建てた

やられたコトをいつまでも言ってたってな、やったコトを認めなきゃ話にならねーな

夏だけ広島長崎に人が集まる、今回も首相閣下のスピーチは棒読みだった

巨大な象のオリに囲まれた沖縄、二風谷の名は教科書にはなかった

原発の安全計画は幻覚、その場しのぎの宦官どものていたらく

めまぐるしさで首都はすでにテンパってる

アメリカに飼い慣らされていきがっているこの国は一体、何なんだ

  

時代を変えたいっていうオマエの意見にはおおいに賛成だ

想う、考えるということは大切なことだ

だがこれだけは覚えておいたほうがいい

遠回りや屈辱は一生続くし、孤独はお前と幸せの間に割って入り込む

成し遂げた後も痛みはなくならないし、楽園にも影はさすんだ

革命家に従うのでもなく、敬うのでもなく、自分を革命家と思わない限り、

戦いに自分への負い目がでてくる

本質は変わらない、黙ってても時代は変わるから参加しないコトは別に罪じゃない

そのかわり後悔を残すなよ、時代を変えたいって、それはけっこうなコトだ

そのかわり後悔を残すなよ、オマエの女や子供や孫にお前自身に

人が年をとるのと同じスピードで早く遅く時代は変わる、革命が覚めることほど残酷なモノはない

オレに最後までついてくるのはオレだけだし

オマエを最後まで見捨てないのもきっとオマエだけだ

それぞれがそれぞれの生活をみつめろ

メガネもかけず、目隠しもせず、むさぼるような目でもぎとることだ