これはしない、あれはする

「チャーミングな人だなあ」というのが率直な感想です。淡々と書かれていますが、かなり波瀾万丈の人生を歩んでこられた小林照子さん。
『これはしない、あれはする』(サンマーク出版)に書かれていることは、間違いなく「人生の達人」の心得なのですが、決して大上段に真剣をふりかざすような筆致ではなくて、爽やかに軽やかにシルクのようなやさしい言葉で諭すように語って下さっています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4763136720
たとえば、人が発した何気ない言葉で傷ついてしまうこと、ありますよね。それを照子さんは「私の心にたまたま飛んできた爪楊枝」と呼び「半分に折って、心の中のゴミ箱に捨ててしまえばよいのです」とおっしゃいます。なるほど。
中島芭旺君の「見てる、知ってる、考えてる」など数々の大ベストセラーを世に送り出してきた高橋 朋宏さんの作品の中でもステキな1冊だと感じました。最終学歴ではなく、「最新学習歴の更新が大切」と提案している僕にとっては、共感・賛成するポイントばかりでした。
ハロードリーム実行委員会代表理事の 小巻 亜矢さんも美容分野のバックグラウンドをお持ちですし、「自分となかよく」をベースにした『女神の法則』(講談社)の内容と本書のメッセージは重なるので、きっと波長が合うだろうなあ、直感した次第です。
東京と京都で美容に特化した通信制高校「青山ビューティ学院高等部」を経営されていらっしゃるということですから、ぜひ、遠からずお目にかかりたいと願っております。出版記念トークライブのインタビュアーとかさせていただけないかしら?
http://abg-k.jp

生産性マネジャーの教科書

9/19 発売!クロスメディア・パブリッシングから 河村 庸子さんとの共著「生産性マネジャーの教科書」が発刊されました。生産性マネジャーとは、単に結果を出すだけでなく、多様な部下たちの能力を引き出し、活かすことのできる人。だからこそ、一過性ではなく、持続的に成果を出し続けることができるのです。
部下の成長と生産性向上を両立させるカギは 7つの“逆転の発想"にあります。
逆転の発想 1 自己評価の申告前にすべては終わっている
逆転の発想 2 わかりやすい数値目標を設定するな
逆転の発想 3 目標設定シートには文章を書かない
逆転の発想 4 先にしゃべるな!
逆転の発想 5 あなたは「上司」ではない!
逆転の発想 6 部下支援を均等に行ってはいけない
逆転の発想 7 なんでもマネジメントしようとしていないか?
つまり、世の中の多くの上司は、部下に前年度何%増といったわかりやすいけれど、よく考えると意味不明な数値目標を押しつけて、精神論・根性論を説教するけれど、具体的な行動の指針の共有や能力開発のサポートは行なっていない。かと思えば、どうでも良いようなこともまで管理監督しようとしてしまっています。あなたのまわりにそんな人いませんか?
もし、あなた自身にそんな傾向があったとしたら、この本はまさに福音となるはず。リクルートで24もの事業に関わり、新規事業と言えば河村に任せろ、という定評を得た凄腕マネジャーのノウハウ、スキル満載です。これ、マネジャーという肩書きのついている人にとっては、必読ではないかしら?
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4295401242/

笑顔って大事!

笑顔って大事だなぁ。「笑顔のコーチング」を2008年からやっていて、足かけ10年目に突入した訳ですが、最近つとにそれを感じます。
先週「ハロードリームいわて」の活動で、大船渡、釜石を廻ってきました。その時の模様をIBC岩手放送の看板アナ風見好栄さんがご自身のブログにアップしてくださいました。しかも5回シリーズで!
下に添付したのは、釜石市平田のサポートセンターでの爆笑レポート!風見さん、ありがとうございました!
「みんなが笑顔になる」ってことを、国の政策目標に掲げても良いのではないかって思います。もはや出尽くした感のある20世紀型の経済政策よりも、隣の人と笑顔でコミュニケーションのとれる社会を目指す方が、豊かな社会になると思うなぁ。ここからスタートすれば不毛な党派対立を止揚できるはず。

https://www.ibc.co.jp/announcer/blog/yoshiekazami/archives/1350

ポケモンgoに関する解説授業

京都造形芸術大学の「ことばとコミュニケーション」の授業(2016年7月26日)の中で、30分ほど話題の「ポケモンGO」について解説を試みました。1年生の約半数がすでにダウンロードしプレイしており、関心は高かったです。学内にも数カ所「ポケスポット」があり、スマホを片手に大学周辺をうろうろする人も見受けられました。
マスコミでも幅広く取り上げられていますね。バラエティ番組的には、二項対立を煽るのが常道。水道橋博士さん、茂木健一郎さんらは賛成派、やくみつるさん、太田光さんらは反対派ですね。ただ、結果的にはどちらもポケモンGOのパブリシティを高める効果を果たしています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=2...
このゲーム、やはり、今年のエポックになることは間違いありません。いくつかのポイントを整理してみたいと思います。
(1)【ARのゲーム!】技術的には、現実の風景写真の中にピカチューのアニメが浮かんでいる写真が印象的ですね。Virtual Reality (仮想現実)と現実の組合せを Augmented Reality (拡張現実)と呼びますが、今までも実験的には使われてきましたが、これだけ多くの人がARを体験しているのは人類史で初めての出来事です。
(2)【GPSと地理情報システムを活用したゲーム】Google Map, Google Earth, Street View を統括していたジョン・ハンケ(John Hanke)氏が、Google社の社内ベンチャー的にスタートしたのがNiantic Labs という会社が Ingress というGPS陣取りゲームを2013年12月15日にスタートしました。日本でも、2015ゲームデザイナーズ大賞受賞など、評価されましたが、一般に広がるところまではいきませんでした。ハンケ氏には、ゲーマーを屋外に連れ出したい、という思いがあったそうです。
(3)【広告業界に激震】米国では7月6日にリリースされ、またたく間に「もっとも使われているアプリ」のトップに踊り出ました。この影響を受けたのがSNSとネットゲームの業界です。一日24時間は誰にとっても平等な「限られた資源(limited resource)」。多くの人が、ポケモンGOを長時間使うと、その分、FacebookTwitterInstagram やLine の利用時間が短くなっています。それは、広告媒体としての価値が低下したことを意味します。ポケモンGOは、抜群の知名度と話題性だけで、まったく宣伝費を使っていませんから、広告代理店にとっても脅威だったはずです。
http://7700.hatenablog.com/entry/20...
(4)【ネットゲーム業界は深刻】ファイナルファンタージ系や三国志系、どうぶつの森など、スマホゲームの多くは、そのルーツをゲーム機(PS、Wii、DSなど)に持ち、これを移植したパターンなのに対し、ポケモンGOは「スマホ・ネイティブ」なゲーム。GPSやカメラ、そして、歩数計まで活用したスマホならではの遊び方ができるのです。今まで、各種ゲーム機、スマホゲームでプレイしていた人のかなりの割合が、ポケモンGOに大移動していると考えられます。
(5)【課金モデルに大打撃】しかも、ポケモンGO無課金でも、かなり楽しめます。一時期「コンプガチャ」が社会問題化しましたが、ダウンロードする時点では無料でも、ゲームを有利に(あるいは迅速に)進めるために、あるいは、レアなグッズやモンスターを獲得するためには、お金を支払う仕組みになっているものが多いのです。ところが、ポケモンGOの場合、歩いて「ポケストップ」を巡ることで、グッズなどを揃えることができ、レベルを高めていくことが可能です。「今までの課金ゲームは何だったのだろう?」と思っているゲーマーは少なくないはず。逆に、ゲーム会社はショックを受けているはずです。
(6)【ブームは短い】アメリカでは、1週間でダウンロードのピークを迎えたという報道もありますが、日本でも今年の夏休みが終わる頃には、おそらくだいぶおとなしくなっているのではないでしょうか?それまでに、ファンをひきとめる対策が打てれば話は別ですが、「熱しやすく冷めやすい」ゲームではないかと思うのです。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/arti...
(7)【地域振興への応用】京都の街を歩いていると、横丁のあちこちにお地蔵様が祀られていたり、ストリートファーニチャーが鎮座していることに気づかされます。今まで目に入っても見ていなかったこれらの人工物が「ポケスポット」に指定されたことで、散歩しながら、発見の連続なのです。この技術を観光振興や地域活性化に活用したいと思うのは当然です。自民党はIT戦略特命委員会(平井卓也委員長)を開き任天堂や米ナイアンティックなどに協力を求める考えを示しています。さすが、機を見るに敏ですね。ポケモンGOの延長線上には、もっと高度な技術が来るでしょう。たとえば、本能寺の前に来ると、「高橋英樹氏扮する織田信長が、藤原竜也扮する森蘭丸に対する最期のことばを伝える動画映像」が現れるといったことが可能になるはず。これまでは素朴な「スタンプラリー」で集客を図っていた地方自治体や商店街が、このゲームの技術を活用しようとする未来が来るはずです。マクドナルドは、子どもを集客しようとしていますし、ストリートミュージシャンポケモンが発生しやすくなる「ルアー」を駅前に設置することで聴衆を増やそうとしています。
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/...
(8)【京都造形芸術大学にはチャンス】こうした技術が広く展開する未来には、情報デザイン学科、キャラクターデザイン学科、映画学科、歴史遺産学科、舞台芸術学科など、京都造形芸術大学の学生にとっては、活躍のチャンスが広がることになります。
(9)【デジタルディバイドも顕著】ネットをよく見ている人にとっては、ここまで述べてきたことは、当然のことばかりだという認識かも知れません。他方、新聞・テレビを主たる情報源としている人は「危ないゲーム」という先入観を植え付けられています。マスコミが報道するのは、「ポケモンGOで交通事故が発生した」というパターンのニュースばかり。危ないのは「歩きスマホ」なのですが、「ポケモンGO以外の歩きスマホで事故が発生した」という場合にはニュースになりません。ここには、大きなバイアスがかかっています。たとえば、下記のニュースは、ポケモンGO絡みでなければ、全国メディアで報道されることはなかったはずです。
http://www.jiji.com/jc/article?k=20...
(10)【未来へ】GPSやARを駆使したスマホ技術やゲームが、地球市民意識を育んだり、自然への感謝を深めたり、人と人とのつながりを増していってほしいと願ってやみません。そういう方向へと「ポケモンGO」が「進化」していくことを願っています。

住民票を移してなくても投票できます!

http://www.tokyo-np.co.jp/・・・/201606/CK2016062602000116.html
「ちゃんと居住地に住民票を移すべき」という議論も正論ですが、現実問題、今、実家に住民票のある人は、1票をムダにしないためにベストをつくして欲しいです。

今日(6/27)は同志社大学で「政治と民主主義」について講演。もちろん、中立的に(politically neutral)進行しました。巨大な階段教室でも、立ち上がれば前後4人組くらいでダイアローグ、グループワークできます。
恒例の「色のダイアローグ」は「日本の政治と言えば何色?」というお題でした。昨日も、今日も、「灰色、黒」という答えが多かったですね。
「では日本の政治は灰色」と、多数決で決めた(!)ところから、人類の歴史が、「武力による統治」(一番、戦いに強い者が権力を持つ。だから内乱の連続)、「血統による統治」(長の息子を後継者にすえて内乱は防げる。でも一般庶民の声は無視される。)、そして「多数決による統治」(一人一票の枠が高額納税者の男性→成人男性→成人→18歳以上と拡大)と進化してきたことを振り返りました。
しかし、「多数決で決めたことが必ずしも正しいとは限らない」ことを、ワイマール憲法下のドイツを例に出して紹介。だって、ナチスドイツは、民主的な手続きで「全権委任法」を通し、政権を獲得したのですから。
学生の間にも、そして、僕達の心の中にも「どうせ政治は変わらない」という「無力感」が湧き上がってくることがあるのは事実。しかし、テラルネッサンスの創設者 鬼丸 昌也さんが「僕達は微力だが、無力ではない」とおっしゃっている言葉を拳拳服膺しながら、参議院議員選挙期間の一日一日を大切にしたいと思います。
講義終了後、7〜8名の学生が僕を囲んで質問に来てくれました。心をこめて講演したので、それはうれしかったです。どのようにすれば、彼らにもっと明るい政治のイメージをもってもらえるのか。僕達の世代の責任は大きいと思います。

7/17に札幌教育フォーラム「グローバル」

「グローバル人材の育成」と言うと、すぐに「英語の授業のコマ数を増やそう」という話に短絡しがちですが、この手の議論は二重三重にずれています。
そもそも「グローバルな人材とは何か」をきちんと議論すべきですし、その中に英語教育・英語学習はどのように位置づけられるべきか、そして、中学校、高等学校、大学はそれぞれどんな役割を持つべきなのか、など、重層的な検討を行なう必要があります。
そして、予め正解が定められている訳ではないので、様々な試行を積み重ねるプロセスを通じて、ベストプラクティスを創造していく姿勢が求められるのだと思います。
第2回の札幌教育フォーラムでは、グローバル教育推進プロジェクト専務理事の辰野まどかさんをお迎えして、GiFTの取組みをご紹介いただくとともに、札幌で先進的な教育を実践している2校の校長先生、前校長先生もお招きして、これからのグローバル教育の方向性を探ります。
英語学習法のヒントもご紹介しますので、英語教育にご関心のある方もぜひ、ご参加下さい。

日時:2016年7月17日(日)14:00-17:00 (13:45開場)

場所:TKP札幌ビジネスセンター

http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-sapporo/access/

参加費:無料

主催:NPO学習学協会

プログラム:

14:00 開会の挨拶、基調講演&ワークショップ

「グローバル人材の育成と英語教育の未来」

本間正人(NPO学習学協会代表理事京都造形芸術大学教授・副学長)

14:40  「地球市民を育てる教育」

辰野まどか 先生(一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)専務理事)

〈休憩〉

15:30 パネルディスカッション「真のグローバル人材の育成」

パネリスト
シスター田口保子(札幌聖心女子学院中高等学校・前校長)
荒井 優 先生(札幌新陽高等学校校長)
辰野まどか 先生(一般社団法人 グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)専務理事)

コーディネーター
本間正人(NPO学習学協会代表理事京都造形芸術大学教授)

17:00 閉会

以上

ルイヴィトンの展示会!

紀尾井町で行われているルイヴィトンの展示会。仮設のパビリオンというから、もっとささやかなものかと思ったら、美術館が一つ出現したような充実の内容。歴史的なスーツケースやドレスなとどれを取っても美しいし、展示の仕方自体もおしゃれだし、何というか、文化のエスプリを感じる素敵な空間です。
ファッション、デザインのお好きな方は絶対に見逃してはいけません。しかも、これが無料なんて信じられません。6/19まで、あと10日間。超オススメです。
http://jp.louisvuitton.com/…/heritage-savoir-fa…/tokyo-expo…