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北京・胡同逍遥

2017-02-08 『世界』2017年3月号に拙文掲載&コスプレダンス

書きたいことが山ほどたまっているのですが、

あれこれ事情があって、なかなか更新ができず、歯がゆいばかりです。

取り急ぎご報告です。

本日発売されたばかりの

岩波書店『世界』2017年3月号

〈問題を解決する展覧会〉

「借用と変革」展が掘り起こす、戦前の日中美術界の関係

が掲載されました。ご興味のある方は手に取っていただければと思います。

内容は、先回の朝日の記事の延長線上にあります。

執筆にあたっては、このご時世に日本と関係の深い展覧会を実現させた関係者らの勇気に

背中を強く押されました。


また、残すところあと2カ月となった「玩児家」(遊びの達人たち)を紹介する連載記事。

NHKラジオ中国語講座のテキスト『まいにち中国語』2月号

の口絵&コラムでは、コスプレダンスに夢中になっているグループを紹介しています。

取材中、彼らのリハーサル風景を見ていたら、思わず涙が出てきました。

日本文化の影響をもろに受けたコスプレダンスは、今の中国ではやはり何かと風当たりが強いそう。

親に反対されているため、こっそり練習しているメンバーもいるのだとか。

ある文化に魅力を見出し、好きで打ちこんでいるだけなのに、

何でその感性を批判されなければならないのか。

そんな哀しい不条理が、彼女らの放つオーラに独特の色合いを添えているように感じました。

もちろん、ダンス自体はとても明るく、若々しいエネルギーに満ちたものだったのですが。

2017-01-28

春節の明かりいろいろ

ここ数年はずっとそうなのだが、

今年も北京春節を迎えることに。


というわけで、毎年恒例の鼓楼、鐘楼見物。

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人が少ない旧年内にお寺参りも。

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やっぱり、お寺は気持ちが静まるなあ、と思っていたら、これを見て目が点に。

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薬師大師さまが「女が男に転ずる」望みを叶えてくれるっていうのだが、

まさか胎児がお腹の中で?

さすがに、これは今はもう掲げちゃだめでしょう!!


少し前までは、人のいない静かな北京、好きだったけれど、

最近は老北京北京っ子)があまりに減ってしまって、静かを通り越して、寂しい。

場所によっては、人気がなさすぎて怖いくらい。

市バスも乗客ゼロの「ガラガラ」状態で走っていく。


さすがに規制やら、住民自体が大気汚染にうんざりしていることもあって、

今年は爆竹や花火も控え目。


でも、上げる人は上げる。しかも、かなり派手に。

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「よく、凝りないもんだ」と呆れつつも、

やっぱりきれいだと思ってしまい、その矛盾に悶々とする。


春節に輝く光には、

人々の切なる願いも詰まっていたりするからなあ。

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2017-01-20 なさねばならぬ、何事も

茹でねばできぬ、ラーメンも

人生、なせばなる。

何事も諦めちゃいけない。

相棒の誕生日に長寿麺(誕生日に食べる長い麺)を作っていた時、

まだ生煮えの時に、プロパンガスが切れた。

なんでよりによって今切れるんだ!と憮然とするも、

3分くらい頭が真っ白になった後、

負けてはならぬ、と

何年も使っていない電磁調理器を引っ張り出して、無理やり完成。

人生、長生きしたもの勝ち。

いや、ただ、将来に希望が持てる、

そういう世の中であって欲しいというだけなのだけど、

とりあえず相棒よ、長生きしてネ。

2017-01-17 朝日新聞の美術欄に投稿

ちょっと仕事が立て込んでいるので、短いご報告で恐縮ですが、

今日の朝日新聞夕刊の美術欄に投稿しました。

(東アジアの窓)中国画の発展と日本留学

戦前の日本画中国からの美術留学生に与えた影響をめぐる展覧会

「借用と変革」展の紹介です。

場所は深センの何香凝美術館で、日本はもちろん、北京からもけっこう遠いですが、

3月19日までやっていますので、伝統美術に興味がある方にはお勧めです。

2017-01-16 『乾隆帝の幻玉』絶版間近

2010年に中央公論新社から出させていただいた拙訳の『乾隆帝の幻玉 老北京骨董異聞』

胡同作家、劉一達さんの代表作で、私個人もとても思い入れのある本なのですが、

残念ながら出版から7年が経ったこともあり、まもなく絶版だそうです。

乾隆帝の幻玉 老北京骨董異聞 劉一達著

興味があったけれどまだ、という方はぜひ、今のうちにどうぞ。

それにしても、理解ある編集者の方と出会い、無事出版されるまで、とても苦労した本だけに、

やはり寂しいです。

ただ、文庫化や電子書籍化の可能性はまだ残っているそうなので、

そちらに期待したいと思います。