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本サイトは〈dagboek〉から【本】の情報を抽出した備忘メモです.(三中信宏)

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01-01-2006 Mapping Our Ancestors

[]『Mapping Our Ancestors: Phylogenetic Approaches in Anthropology and Prehistory

Carl P. Lipo, Michael J. O'Brien, Mark Collard, and Stephen Shennan (eds.)

(2005年12月刊行,Transaction Publishers,New Brunswick and London, xviii+353 pp., ISBN:0202307506 [hbk] / ISBN:0202307514 [pbk])


昨年の最後にやってきた.系統学的考古学をめぐるシンポジウム論文集だ.昨年前半に出た論文集:Ruth Mace, Clare J. Holden, and Stephen Shennan (eds.) 『The Evolution of Cultural Diversity: A Phylogenetic Approach』(2005年刊行,UCL Press,ISBN:1844720993 [hbk] / ISBN:1844720659 [pbk] →目次)と目指すところが同じで,考古学ならびに先史学における「系統推定」の理論と応用について論じている.

もちろん,これらの考古学畑の論集が,生物系統学における系統推定法の進展を踏まえてものであることは明らかだが,Mace et al. の論文集が,どちらかと言えば,系統推定の応用に関わる事例研究が主であったのに対し,今回届いた Lipo et al. の論文集は文化系統推定のより理念的な諸問題に焦点を当てているようだ.だから,最節約法や最尤法あるいはベイズ法が系統学的考古学のツールとしてどのように使えるのかについては Mace et al. 本を見た方が参考になるだろう.Lipo et al. 本の方をむしろ先に読むべきなのかもしれない.でも,両論文集に共通して寄稿している著者も少なくないので,いっぺんに読んでしまえば悩む必要はない.案ずるより読むが易し.

—— いずれの論文集も編者の一人に〈CEACB〉こと AHRC Center for the Evolutionary Analysis of Cultural Behaviour を率いる Stephen Shennan が含まれている.進化考古学の研究拠点からのアウトプットとみなせるだろう.

そういえば,今年の4月から農環研でのセミナー〈系統学的考古学 ― 考古学データに基づく遺物の系統推定論〉の輪読教材として読み始めた系統学的考古学の教科書:Michael J. O'Brien and R. Lee Lyman『Cladistics and Archaeology』(2003年刊行,The University of Utah Press,ISBN:0874807751目次・メモ書評)もそろそろ終わりが見えてきた.記憶が薄れないうちに書評だけでも先に書いておくか.


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