『忘れられた哲学者:土田杏村と文化への問い』

清水真木

(2013年6月25日刊行,中央公論新社中公新書・2222],東京,x+242 pp., ISBN:9784121022226版元ページ

【目次】

第1章 一九二〇年代の思想と文化概念 3

 I  土田杏村はなぜ忘れられたのか 3
 II 大正時代と「文化」の意味するもの 21
 III 文化主義論争と知識人 29


第2章 土田杏村が残したもの 51

 I  封印された思想 51
 II 哲学者の主著は誰が決めるのか 58
 III 『土田杏村全集』の問題点 68
 IV 土田杏村と務台理作 90


第3章 『象徴の哲学』を読み解く 105

 I  『象徴の哲学』の成立 105
 II 神秘主義 110
 III 現象学との交差 123


第4章 文化への問い 145

 I  遅れてきた文化主義者の登場 145
 II 新カント主義 152
 III 左右田喜一郎の見解 163
 IV 象徴主義としての文化主義 175


第5章 地位のプラグマティズムから文明批評へ 205

 I  到達点 205
 II 土田杏村のファクチュアリティ 211


土田杏村の著作 228
土田杏村についての著作 231
土田杏村著作紹介(1〜5)


短い書物のためのながいあとがき 233