『筆順のはなし』

松本仁志
(2012年11月10日刊行,中央公論新社中公新書ラクレ・435],東京,270 pp., ISBN:9784121504357版元ページ

【目次】

はじめに —— 正しい筆順とは? 3

 1. 「正確」はひとつじゃない?! 3
 2. 基準としての筆順 7
 3. 筆順についてより詳しく知ろう 9


第1章 そもそも筆順とは 19

 1. 筆順は「点画(てんかく)の組み立て順序」ではない? 20
 2. 楷書筆順を理解するには「点画概念」が必要である 26
 3. 基準の筆順は誰がどうやって決めたのか 30
 4. 筆順の原則とは? 49
 5. 仮名の筆順 54
 6. 海外の筆順 56
 コラム1 心にタスキをかける「必」 68


第2章 筆順の歴史 —— 『筆順指導の手びき』に至る流れを辿る 71

 1. 筆順の変遷過程のイメージ 73
 2. 規範的筆順の歴史資料から読み取れること 78
 3. 筆順の変遷過程を通史としてまとめるために必要なこと 159
 コラム2 創作筆順 164


第3章 筆順をどのように教えてきたか 167

 1. 筆順テストに意味はあるのか 168
 2. 明治期には筆順指導の必要性への認識は共有されていた 169
 3. 筆順指導はどのような目的で行われてきたのか 174
 4. 筆順指導どのような方法で行われてきたか 185
 5. 明治期の文献における筆順指導の記述 194
 6. これまでの指導を振り返り新たな方法の開発につなげよう 199
 コラム3 『筆順指導の手びき』編集時のはなし 201


第4章 筆順はこのように教えよう 205

 1. 誤解をおそれずに言いますと…… 206
 2. 筆順指導の目的を再確認しよう 208
 3. 学校教育における現行の筆順指導について認識しておきたいいくつかの点 209
 4. これだけは押さえたい筆順指導の大切な四つのポイント 223
 5. 筆順指導の工夫と方法 230
 コラム4 筆順の呼称あれこれ 262


あとがき 265
主要参考文献 269