『本を読むときに何が起きているのか:ことばとビジュアルの間、目と頭の間』

ピーター・メンデルサンド[細谷由依子訳|山本貴光解説]

(2015年6月30日刊行,フィルムアート,東京,xviii+430 pp., ISBN:9784845914524版元ページ

速攻で読了というか視了.これで “予習” はバッチリだ.

「読む」と「見る」の境界をまたぐような本にひさしぶりに出会った感がある.30年前に手にした:夢枕獏が書いた『カエルの死:タイポグラフィクション』(1985年1月1日刊行,光風社出版,ISBN:4875144706)はまさにテクスト(=文)とバラテクスト(=絵)をまたいだ前例のひとつだった.

もう1冊,Bernard Magné (ed.)『Cahiers Georges Perec 1: Colloque de Cerisy (Juillet 1984)』(1985年刊行,P. O. L., Paris, ISBN:2867440459)の巻末に載っているジョルジュ・ペレックの自筆原稿も文章にしてクロスワードパズルのように絵画的だった.