『昨日と明日の間:編集者のノートから』

小尾俊人

(2009年10月10日刊行,幻戯書房,東京,2+291 pp.,本体価格3,600円,ISBN:9784901998482

みすず書房創業者・小尾俊人のエッセイ集.五年ほどずっと “積読” だったが,小尾俊人伝の新刊:宮田昇小尾俊人の戦後:みすず書房出発の頃』(2016年4月25日刊行,みすず書房,東京, 8 plates+vi+402+xxii pp., 本体価格3,600円, ISBN:9784622079453版元ページ)が出たのを機会に,遅ればせながら読了.みすず書房と関わりが深かった作家,思想家,出版人やジャーナリストとの交流と小伝を含む.登場するのは同時代人としては丸山真男萩原延壽・片山敏彦・瀧口修造・生松敬三ら.第二次世界大戦敗戦とともに時代の空気がどのように変わっていったかがつづられている.さらに,みすず書房が全集を手がけたロマン・ロラン,そしてゲーテチェ・ゲバラも出てくる.

同じ小尾俊人による『本は生まれる。そして,それから』(2003年2月5日刊行,幻戯書房,東京,381 pp.,本体価格3,800円,ISBN:9784901998005)は新刊で出た直後に読了した.残るは小尾俊人出版と社会』(2007年9月20日刊行,幻戯書房,東京,2+8 color plates +654 pp. +1 color plate,本体価格9,500円,ISBN:9784901998284)なんだけど,これ650ページもある大きな “電話帳” なので,筋トレしないことには寝読みもできない.