恋文の技術/森見登美彦

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫)

読みながらずっと、とにかく何か手紙を書きたいなという文通欲がかきたてられた。
守田君のように、日常のあれやこれやを面白おかしく言葉にすることのできる能力があったらいいのにと思うものの、それがないということは散々この場で明らかにされ続けているからね。
ヤギの例えで、電車の中にも関わらずついクスッと笑ってしまったり。
全ての手紙への、返事がどのようなものであったか、それだけを集めたものもまた、読んでみたいものだ。
書簡による小説で、全て受け取ったもののみというものもあるのかな。
文通したい、手書きの文字のやりとりをしたい。