図書館

ガール ミーツ ボーイ

ガール ミーツ ボーイ

太朗を探している時の心情の変化に引き込まれる。コーヒーショップで読んでいたので、涙が溢れそうになるのを堪えました。失踪していた夫との別離はもちろんなかなか受け止められないくらいの大きな出来事だけれど、太朗の存在が支えになっていることの希望の方が大きなことなのでしょう。
続く鈴木くんの短編は、語りが別のところにあるので、不思議な感覚です。


ナラタージュ

ナラタージュ

いちど手放したこころを、別のもので埋めようとしても埋まることはない。その感情に正直になったところで、その欲しいものが手に入るとは限らない。
お互いの気持ちが通っていても、状況によってはかたちにならないこともある。そういう想いが存在していた、ということを忘れることはないのとじように、何もしてあげられなかった自分を悔やむ気持ちもきっと残る・・・。