英国大使館の特別写真展に行った

 朝方は曇りだったが日中は晴天に恵まれた。三日間だけ開催する特別写真展「写真でたどる駐日英国大使館の今・昔」を観るためにでかけた。
朝10時半より整理券を配るというので、急いで出かけたが英国大使館正門前に付いたのは11時近く。列の後ろに並ぶが、大使館員の方に並んでも整理券が亡くなる可能性がありますと言われた。ドキドキしながら待つが無事入手。見学は4〜5回くらい行われ、入手した整理券は午後2時〜3時の見学時間なのですぐそばの千鳥ヶ淵遊歩道を歩くことにした。
 お昼前から晴れてきて千鳥ヶ淵の遊歩道はかなりの人手。今日は皇居の桜を一般公開する日なので、そのためもあったようだ。外堀の上を歩いて、首都高の向こう側、お堀の水辺に貸ボートがたくさん浮かんでいるのを遠くに眺めつつ、左右の桜にも目をやる。前方に東京国立近代美術館の別館が現れ、道なりに行くとその前に着いた。時間があるので、花をテーマにした工芸作品の展示会を観た。漆工芸の螺鈿を使った作品に目を奪われる。螺鈿の輝きで、尾瀬の水辺を表したり、草に結ぶ露を表現している。作品から少し離れた方がそのきらめきがよくわかる。
 別館を出てしばらく歩くと、皇居の乾門に到着。皇居の桜の一般開放は、坂下門から入って乾門までのコースで、桜の見物を終えた人たちで混み合っていた。坂下門まで行って桜見物をするほど時間がないので、引き返し、英国大使館方向へ。千鳥ヶ淵の桜を堪能しながら歩いた。半蔵門近くでお弁当を買い、千鳥ヶ淵で桜吹雪をあびながら食べた。
 午後1時半から英国大使館の写真展に入れると整理券に書いてあったので早めに行き、荷物検査、金属探知機のボディチェックを受けて、展示会場へ。もとは大使館員の公邸だったと思われる建物の中に写真が展示されている。マントルピースのある部屋や、ダイニング、ベッドルームなどがそのまま展示会場になっている。
 英国大使館はもとは赤レンガ造りの建物だったが、1923年の関東大震災の折、損壊。1929年から再建が始まり、鉄筋コンクリート製の建築物となった。ただ、見た目は御影石造りのように見えるがこれは人工石のようだ。


首都高の向こうに、お堀に浮かぶボートがたくさん見えたが
写真には写っていないようだ

東京国立近代美術館の別館

千鳥ヶ淵を臨む

花吹雪の中、歩く
舞い散る花が「さよなら」と言っているようでもあるし、
「またね」と言っているようでもある
「今日を楽しんでね」「生きることを楽しんでね」
そんな言葉も聞こえてきた

英国大使館正門

写真の展示会場となった建物

マントルピースのある部屋

2階の部屋からの眺め