午後から「運慶」展へ

 風が強く雲ひとつない青空がひろがる。
 大きなプランタービオラをひと苗とたくさんのヒヤシンスの球根を植えた。冬の間は花が少なくさびしいが春になると花であふれるばかりになる。このギャップが好きで球根を埋め込んだ寄せ植えをよく作る。
 10時半ごろ、特別支援学校のカフェに行き、犬友だちと珈琲を飲んだ。校内の菜園で採れた野菜を買った。今日は蕪と青梗菜。
 家に帰り、急いで昼ごはんを食べ、出かけた。もっと早く家を出たかったが2時近くになった。山手線に乗って上野駅へ。公園口から歩いて東京国立博物館へ。平日なのに思ったより人が多くびっくり。東京国立博物館の平成館で開催されている「運慶」展は入場40分待ちだった。
 その後すぐ30分待ちになり、割と早く館内に入れたが展示会場も人が多い。人が多いので鑑賞に時間がかかる。半分ほど観たところで展示会場は5時で締まりますのでお急ぎくださいみたいなインフォメーションがあった。ひえー。とはいっても別に急がなかった。見たいものを見たいだけ見させてもらった。
 そんわけで展示会場を出た最後から2人目になってしまった。スタッフの人たちは早く出てもらいたく声を上げるがこちらは粘りたい気持ち。
 展示された仏像や肖像はほとんどが360度から鑑賞できる。これはかなりうれしいことだ。前からの顔、横顔が見れるし、後ろから背中や腰の丸み厚みを見ることができ、ふくらはぎの盛り上がりも見れる。衣服は木に彫られたとは思えないほどからだにしなやかにそい、帯やひも状のものはからだをはなれてなびくがごとく。きれいな動きが表現されている。
 閉館間際は人がまばらになり、じっくりと見ることができた。人波に埋もれそうになり、押し分けられ押し分け見ていたのが夢みたいに仏像たちと短い時間だが対することができた。