夕方短めの散歩を

 昨夜は1〜2回起きたが自分でも驚くほど長い時間眠ってしまった。眠りについたのは11時少し前、起きたのは8時少し前。そんなに疲れていたのだろうか。
 ほとんど家にいてテレビで冬季オリンピックを見たり、明日の歌会のために選歌したり、読み方のわからない文字を漢和辞典で調べたりした。
 明日の歌会が締め切りとなっている2首の詠草はまだできていない。いくつかの候補はあるが・・・・・決め手となる歌がない。
 もっといい歌を詠みたいと思いながら、なかなか自分の思い通りの歌が詠めずにいる。飛躍的な上達を期待すると失望するのでそんな望みはないが・・・・・歌い続けるしかないと知りつつどこかで手応えがほしい思いもある。
 家にこもっていても堂々巡りになるので夕方散歩に出た。見慣れた風景ではあるが日々違うし、時間によっても違う。雲のかたちも空の色も違う。いつもは目に入らないことが見えることもある。見慣れている風景も、実はよく見ていないのが現実だと思う。
 川を遡った所の家にゐる犬に会いたいと思い、そこまで歩いたが珍しく犬はいなかった。散歩に連れて行ってもらったのだろうか。
 帰りはコンビニに寄り、買い物をした。北風が冷たく春はまだ遠いが庭の白梅はたくさんの花を咲かせ、盆栽の紅梅も花盛り。陽射しが少しづつ春に向かっているのを草木は敏感に感じ取っているのだろう。
 鳥に食べられてしまったが懲りずにまた薩摩芋を蒸かし、輪切りにして天日干しにした。洗濯用のネットを上に被せた。ネットの上からついばんだと思われる鳥がいて3切れ程、突っ突いた後があった。いちど味を占めるとまた食べに来るのはしかたがない。残りをなんとか守りらないと。


 横丁を入れば亡き犬たちと歩きし山茶花咲く小道

 美しき傷跡を残し選手たちは氷上を去りてゆくなり

 犬たちの骨壺置ける畳の間に冬の陽射しが手を差し伸べるごとし

 盆栽の咲き誇る梅に触れたれば体温のなき花びらありぬ