昨日と打って変わって青空がひろがる、梅雨の晴れ間となった。陽射しは強めだが湿度はあまりなく、さわやかな風がここちよい。
午前中は特別支援学校のカフェへ。顔なじみの人、友だち、新しい人とにぎやかで話がはずんだ。他愛のない話を楽しめる幸せを感じた。誰だったか、ある作家が友だちと酒を飲む約束をするというようなささやかなことがどれほど人生で大切なことなのかを人は気付かないと言った。このカフェで話している時間もいつかあのときはよかったと思うかもしれない。いや、いまでもいい時間を過ごしていると思っている。
カフェから友だちの家に行き、上がらせてもらい少し話した。梅ジャム用の梅をあげた人で出来上がったジャムを見せてもらい味見をさせてもらった。砂糖が控えめのジャムだがとろりとやわらかく美味しかった。宍道湖でとれたしじみをいただいた。
昼食後は歩いて駅前へ。日傘をさして歩いた。銀行でいくつかの用事を済まし、家に帰った。
まったく手入れしていないアガパンサスの花がいくつかのつぼみをつけ、大きなつぼみから小さなつぼみがいくつも開いてうっすらと青い色に染まっている。父がお向かいの奥さん(故人となった)にいただいたもので、それをわたしは一回だけ株分け、植え替えをしたがもうそうする気力がなくなった。植え替えは父がまだこの家にいた頃なので8〜9年前。これからは手入れする花の数を少しづつ少なくするしかない。
ひとりでいる時は、死んだ犬たちと共にいるような気持ちになることがよくあるが、友だちといるときはまた違うわたしでいられる。どちらも大切な自分だ。
柴犬レオと老犬ももこはどんな時もわたしの味方になってくれる。だから心の中でいろいろな場面で問いかける。死んだ犬たちはもうひとりのわたしでもある。彼らの思い出を大切にしたいし、わたしの心の中でいつまでも元気でいてほしい。
川べりに他の植物と争ひて今年も無事なり半夏生よ
歩かざる半夏生の一生(ひとよ)とは根や葉をひろげ花咲かすこと
草たちは危ふき均衡たもちつつそれぞれの命川べりに展く
他の草に埋もれるばかりの半夏生こころ寄せゆくわれといふ人
小さき花盛り立てるがにみどりの葉白化粧せり半夏生は