お盆三日目、水羊羹と茗荷の絵を描く


 猛暑が続き、ほとんど家の中にいた。庭に出るのは目高のえさやりと鉢植えや花壇の水やり、洗濯ものを干したり取り入るときくらい。
 エアコンを11時頃からつけた。室温がいつのまにか30℃になり、あわててスイッチを入れた。その後は夜8時頃まで居間のエアコンは入れっぱなしだ。
 居間にいて、茗荷と水羊羹の絵を描いた。
 茗荷は昨日、庭で採ったもの。昨日のうちに鉛筆でスケッチした。今日は色付けをしたが一日おくだけでみずみずしさが失われた。ほんとうは採ってすぐを絵に描かないといけない。
 水羊羹は盆棚にお供えし、その後絵を描いた。羊羹の色を出すのに最初何色を混ぜればいいのかわからなかった。「日本の色辞典」で小豆色、羊羹色について調べた。小豆色は赤系と茶系の染料のかけあわせで色を出すようだ。羊羹色は小豆色より茶系の色を濃くしたものだろうか。
 茶色とマゼンタ、ウルトラマリンを混ぜて、なんとか水羊羹の色に近い色ができた。
 夕方、5時過ぎてからお寺に行った。昨日供えた花が心配になり・・・・・。この暑さでしおれているのではないかと。案の定、昨日はあんなにいきいきしていた花がぐったりとなっていた。2つある花立のうち一つはほとんど水がなかった。新しい水に替えると花たちがい少しづつつ生き返ってくるのが目に見えた。
 寺を後にし、足を伸ばして短い散歩をした。帰りは川沿いを歩いた。かるがもの親子に会えそうなかすかな期待があった。期待通り、家の近くまで来た時、かるがもの親子を見つけた。もう親鳥に近いくらいの大きさになっている。ただ、動作やしぐさはまだまだこどもで親の近くからそんなには離れない。あと少しで飛び立つようにも見える。
 どこで生まれたかはわからないがこの川で大きくなったかるがもたちが元気に飛び立ち、また子育てのためこの川に戻ってきますように。

 朝庭のグラジオラスの葉に休む螳螂の子よ細き脚立てて

 デジカメをかまえるわれの気配察し螳螂の子の面かすか動く

 カラカラと氷の音たつ麦茶を猛暑に対す小さき武器に



グラジオラスの葉の上にかまきりのこどもがいた