スター・ウォーズ フォースの覚醒 MX4D版

スター・ウォーズに関しては、「最初の三部作はTVで観たような気もするけど記憶が曖昧、ストーリーはなんとなくざっくりうっすら知ってる、エピソード1は映画館で観たけどピンとこなかった」とかそんな感じの立ち位置です。改めて今見るとまた違うのかもしれないんですけど、ちゃんと見返すきっかけもなく結局そのまま新作を見に行ってしまいました。横浜と川崎にできたMX4Dシアターがちょっと気になってたので、公開のタイミングでないと見られないなあと。

で、新作はアトラクションとして楽しめる内容でした。やはり長編の中の一作という位置づけなので前のストーリー全く知らないとソロやレイアが出てきた瞬間の「キター!」な空気に取り残される感はあるでしょうし、また伏線だけ張って次回作に続く部分もあるので、この一本だけ観た時の満足度という意味では物足りない部分もあったりしますが、まあ仕方ないですかね。ホビット指輪物語の1作目の「大予告編大会」な感じに比べたら、それでもかなり1本の中でドラマを完結させてる方だなあという感じなんですけれど。
今回はレイ、フィン、カイロ・レンの若い世代3人が中心のストーリー展開。日本のアニメなら10代設定になりそうな物語なのかな。3人それぞれの抱える苦悩や成長が描かれる、スペオペ王道モノという印象でした。しかしカイロ・レンの設定、たまりませんなあ。最初は「なんでこの小物な悪役がTwitterのTLであんなに人気なのか……」と思いながら観ていたのですが、なるほど複雑にこじらせちゃった中二病の少年なんですな。途中からもう何をやっても可愛く見えてしまって人気の理由が分かりました。中の人は30代のようですが、10代後半くらいのこじらせ少年に見えましたね。

後ろの席にいたのがおそらく小学生くらいの男の子とそのお父さんだったようなのですが、ファルコンが出てきた瞬間に「あれ!あれ!」ってなってたのが可愛いなあと。さらにライトセーバーの柄だけ出てきたときにも「で、出た―!」って声が映画館に響き渡ってて、お父さんがあわてて「しー!」って言ってたんですが、場内のお客さんみんなうるせえなって感じじゃなくて「ふふふ、いいんだよ。わかるよ少年……」みたいな空気で笑ってたのが良かったなあと。

MX4Dは4DXとあまりかわらないのかなーと思いましたが、椅子の揺れがかなりマイルドな印象でした。4DXだともっと椅子から振り落とさんばかりの勢いで揺れるので「シートベルトつけて!」と思うんですが、MX4Dはそこまでではなかったですね。椅子に殴られる感じも4DXのほうが強いなあと。ただふくらはぎのところにゴムベラみたいなのがパタパタ触る効果のやつだけは4DXより強烈でしたねえ。フィンが触手系のいきものに足をとられる場面の気持ち悪さが際立っていました。